ナイキとのコラボレーションスニーカーでも知られるほか、近年では宇宙や茶道などをテーマに幅広い作品を手がけている現代アーティスト、トム・サックス日本初の大規模な展覧会の開催を記念し、「美術手帖」が運営するアートEC「OIL by 美術手帖」へ、トム・サックスの作品が出品されることに。
トム・サックスとは
ニューヨークを拠点とし、「手作り(ハンドメイド)の既製品(レディメイド)」とも評される、ユーモアのある作品を制作してきたトム・サックス。90年代よりブランドロゴやキャラクターといった現代の資本主義社会のアイコンを用いた、アイロニーとユーモアが共存するような彫刻作品を発表。
そのなかに、「手づくりの既製品」をテーマに、プラダのシューズボックスを使用してつくった便器「Prada Toilet」(1997)や、エルメスの包装紙でマクドナルドのハンバーガーセットを再現した「Hermés Value Meal」(1997)など、ファッションをモチーフとした作品などがある。
EXPLODING PONCHO
今回「OIL by 美術手帖」で販売する作品は、東京オペラシティ アートギャラリーで4月20日(土)より開催中の「トム・サックス ティーセレモニー」との関連企画でもある、トム・サックス「Smutshow」を開催中の小山登美夫ギャラリーより出品されている。
「トム・サックス ティーセレモニー」のなかでも象徴的な作品のひとつ、「不完全な美(perfectly imperfect chawan)」と称する「NASA」のロゴが入った手製の茶碗。茶の湯の精神や価値観を、21世紀の宇宙旅行時代に必須な人間の精神活動として捉え直したトム・サックスのユニークな発想や視点を、展覧会会場だけではなく、ご自身の手元で味わってみてはいかがだろうか。