動物、妖怪、死者の魂まで、「異界のものたち」の気配が色濃く残る土地、岩手県・遠野市。それらの物語はなぜ生まれたのか、いま異界を想像することにどんな意味があるのか。今年11月、遠野における異界の景色をめぐるツアー型イベント<遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ〜>が開催された。そして12月15日(水)、本イベントをめぐるトークセッション&張山しし踊り降臨ライブがDOMMUNEにて実施されることに!
<遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ〜>トークセッション&張山しし踊り降臨ライブがDOMMUNEで開催!
今回のトークには、〈遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ〜〉プロデューサーの塚田有那、民俗学とデザインをつなぐ遠野のローカルプロデューサー富川岳、そして本ドキュメンタリーの監督である坂本麻人と、ドキュメンタリーのサウンドトラックを手がけ、遠野でライブを行なったアーティストのKuniyuki Takahashi、Daisuke Tanabe、OLAibi、そして11月のイベントで初めて遠野に訪れたKOM_Iが出演する。
また続くライブセッションでは岩手県で400年前から続く「しし踊り」が東京に上陸! 民俗学者の柳田国男が実際に目にし、『遠野物語』の冒頭にも登場する歴史ある団体「張山しし踊り」が、渋谷のDOMMUNEスタジオに山の神を降臨させる。さらには、遠野でしし踊りに魅了されたKOM_Iが、ししと1対1で踊る「太刀」役に初挑戦! 怒涛の稽古期間を経て、太刀踊りを披露する。
続いて、11月に遠野で現代の祭礼の復権を予感させるライブを敢行したKuniyuki TakahashiとOLAibi + KOM_Iが、遠野の山の神たちに捧ぐ奉納ライブセッションを繰り広げる。かつて民俗学者・柳田国男は初めて遠野を訪れたとき、いまも息づく異界の物語に戦慄し、あらゆる情熱をかけて『遠野物語』を書き上げた。その序文には、「これを語りて平地人(現代人・都会人)を戦慄せしめよ」とある。今回の<遠野巡灯籠木>もまた、我々現代人を戦慄せしめ、忘れていた太古の記憶がよみがえる祭りとなるかもしれない。
さらに本プロジェクトの発端となったドキュメンタリー作品『DIALOGUE WITH ANIMA』もDOMMUNE配信日である12月15日を皮切りにストリーミングサービスZAIKOで配信がスタートする。「目に見えないものは存在する」といまも強く信じられる遠野において、死や魂はどんなものと考えられてきたのか。遠野に伝わる死生観に迫った本ドキュメンタリー作品もぜひお見逃しなく。
DIALOGUE WITH ANIMA 予告編
EVENT INFORMATION
「遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ」
〜張山しし踊り降臨ライブ&トークセッション
2021年12月15日(水)
19:00〜23:00
LIVE:張山しし踊り、OLAibi + KOM_I、Kuniyuki Takahashi
出演:OLAibi、KOM_I、Kuniyuki Takahashi、Daisuke Tanabe
塚田有那(Whole Universe/遠野巡灯籠木プロデューサー)
富川岳(富川屋 代表)、坂本麻人(THE LIGHT SOURCE/『DIALOGUE WITH ANIMA』監督)
宇川直宏(DOMMUNE)
主催:一般社団法人Whole Universe
助成|⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業