ディアボロ
闘牛士風の男性がディアボロ(中国ゴマ)を巧みに操ると、天井の上のほうまで飛び上がります。テージの上でシンガーが歌い、ギターが奏でられるフラメンコ風の音楽も情熱的で素敵です。
フィックスト・トラピス・デュオ
空中ブランコの上で小鳥のように軽やかに戯れる男女。ブランコはどんどん高く上がっていきます。その間にも上下左右、時にはブランコから落ちそうなそぶりを見せながら動きまわります。2人の恋の行方も気になりますが、一瞬でも気を抜けば地面に叩きつけられてしまうので、そちらも非常に気がかりでした。ドキドキ感倍増です。
コントーション
ステージ中央の巨大な花の上で、身体をくねらせる2人の女性。軟体芸をいうには、あまりにもクオリティが高いパフォーマンス。骨格などないかのように自由自在に形を変え、目の前にいるのが人間とは思えません! 毒々しいタイツの衣装も相まって、グニャグニャと動く様子はまるで2匹の虫です。
ローラー・スケート
ネイティブ・アメリカンのような衣装の男女。直径わずか1.8メートルの台座の上で、ローラー・スケートを履いて高速で回転、旋回します。ただ回るだけでなく、女性を担ぎ上げたり、首にかけた器具だけでつながったまま回転したり。まさに究極の信頼関係がなせる技です。
ロシアン・バー
シルエットは宇宙飛行士のようですが、カラフルな模様の衣装を身に着けた人たち。長いバーをしならせで高くジャンプ。足の幅とほぼ変わらないくらい狭いバーを、次から次へ移動します。軽々と宙を舞い、くるりと回転する様子は無重力空間のよう。人類はついに、宙を飛ぶことに成功したのでしょうか。
パフォーマンスだけでなく、舞台を構成するすべての要素が考え尽くされているシルク・ドゥ・ソレイユの世界。見どころはつきませんが、個人的な注目ポイントをご紹介します。
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