世界を股にかけるフリージャズオーケストラ「渋さ知らズ」のメンバーとして、全公演の舞台美術とライヴドローイングを担当する、アオケンこと青山健一の、2011年に続く2度目の個展を開催する。震災から2年以上が経過し、浮かびくるさまざまな想念を背景に、絵と画家のもつ本質ともいえる「ぽつねん」とした孤独と無常の世界にふたたび戻ってきた、アオケンの絵画世界を展開する。
寂寞感や孤独感が漂いながらも、かぎりなく「無」に近い、無欲な「空っぽさ」が洞穴のような空気感の作品群には、独特の温度、臨場感が溢れている。独創的な作品群が多数展示される以外にも会期中は、アオケンの絵を利き手でないほうの手で模写をする、ワークショップが行われる。
また元舞踏家のフードアーティスト・山フーズがそこに独創的な料理で参加し、渋さ知らズオーケストラきっての気っぷのいい男たちや、珍しいキノコ舞踊団の暴れん坊・篠崎芽美が、アオケンの絵の世界に引き寄せられ、ライヴパフォーマンスをおこなう事も決定。恵比寿に位置する人気ギャラリーTRAUMARISにて行われる本展で青山健一ワールドをとことん堪能しよう。