日本財団は、障害・性・世代・言語・国籍などのあらゆる多様性があふれ、皆が支え合う社会を目指し、2019年9月〜2020年7月まで、東京都内を中心に開催する<True Colors Festival-超ダイバーシティ芸術祭->に関する記者会見が8月23日(金)に行われた。
人々が本来持っている才能や個性を発揮できるようなインクルーシブな社会へ
2020年にかけて日本で初めて開催する“超ダイバーシティ芸術祭”では、障害者芸術に限定せず、障害・性・世代・言語・国籍などを超え、みんながともに力を合わせてつくる芸術祭を目指している。
会見では、本芸術祭の1年間にわたる多彩なパフォーミングアーツの演目やロゴビジュアル、ダイバーシティに関するメッセージをTシャツにするプロジェクト等の発表が行われた。開会の挨拶では、日本財団笹川会長が「本芸術祭を通して、障害の有無にかかわらず、人々が本来持っている才能や個性を発揮できるようなインクルーシブな社会を目指していきたい」と話した。
続いて、日本財団常務理事、True Colors Festival総合プロデューサー樺沢一朗より趣旨説明が行われ、「世界に先駆けたインクルージョンイベントとして、障害、性、国籍などを超えて、色んな人が一緒になって楽しめるイベントを作り上げていきたいと思います」と本芸術祭への熱い思いを述べた。
アンバサダーにIVAN、乙武洋匡、ラブリ、RYUCHELL(りゅうちぇる)が就任
その後、今回アンバサダーに就任が決定したIVAN、乙武洋匡、ラブリ、RYUCHELL(りゅうちぇる)の4名が登壇し、それぞれ自身の経験を交えながらダイバーシティな社会を目指していくための意気込みを語った。アンバサダー就任への感想を求められたIVANは、「このプロジェクトにとても共感しているので、<True Colors Festival>のコンセプトをより多くの人に伝えていきたいです」と意気込みを語り、また、自ら表現活動も行うラブリさんは、「自分にしかできない表現を通して、多様性を伝えていきたいと思います」とコメントした。
この日、本芸術祭のために、”Believe in your True Color(あなたの色を信じて)”というメッセージの入ったオリジナルTシャツを発表したRYUCHELLは、「自分の色を信じて、自分の色で輝いてほしい」と自らがデザインしたTシャツに込めた想いを語った。また、本会見が手話で司会を行ったことから、アンバサダーの4人は、<True Colors Festival>を表現するオリジナルの手話にチャレンジ。初めて挑戦する手話に苦戦しながらも、一つ一つの動きの意味などを教わりながら真剣に練習。乙武の掛け声で息を合わせた手話を披露した。
本会見の最後に、乙武さんは「人々を包摂する芸術祭ということで、アンバサダー4人で力を合わせて<True Colors Festival>を盛り上げていきます」と決意を口にし、本会を締めくくった。