宇宙に一台! 78万円の“ウルトラヴァイオリン”って?
コンサートにも登場した『ウルトラヴァイオリン』について補足しておこう。ボディの中心にカラータイマーが平面で描かれているほか、実はヘッド部分のスクロール(カタツムリのように渦を巻いた箇所)にも、片方だけに立体のカラータイマーが。
また、ボディ下部分にはウルトラマンのシルエットが施され、弦はスペシウム光線に見立てられている。
78万円(税別)という値段は、ウルトラマンの故郷であるM78星雲にちなんでいる。会場では抽選が行われ、ペンネーム・バンビさんが見事これに当選した。
会場には『ウルトラマンX』の主題歌を歌う歌手の姿も!
最後に観客の声を紹介しよう。
42歳の女性は、旦那さんの影響でウルトラマン好きになり、5歳の息子さんと共に今回の舞台へ来場。息子さんはウルトラマンセブンが大好きらしく、「序盤でセブンの曲が聴けてよかった。」と満足した様子。またSS席限定でウルトラマン・ウルトラセブンと一緒に写真を撮影できる特典もあったようで、息子さんもそれを自慢げに話してくれた。
続いて、28歳の男性二人組は、小学校からのウルトラマンファン。お互いの家に行き来し、往年の作品も数多く観合った仲だそう。今回の映像で流れた怪獣の名前も、すべて覚えていたとのこと。
「オーケストラなんて合唱コンクール以来だけど、映像もあったから楽しめました。」
なお今回のコンサートは円谷プロの公式サイトから知ったものの、申し込んだときSS席はすでに完売していたらしい。「次回はぜひSS席で!」と熱く語ってくれた。
また、会場には現在放送中の“ウルトラマンX”の主題歌を歌う瀬下千晶の姿も。
「今回の演奏は、やっぱり自分が歌っている『ウルトラマンX』のテーマが目当てでした。毎週火曜の6:00から放送中ですので、ぜひ観てください!」
「見逃したらYoutubeの円谷公式チャンネルからも観れます!」
共にその場にいた彼女のファンである女性からも、重ねてしっかり宣伝されてしまった。
実はウルトラマンについて、そこまで深い知識があったわけではない筆者。しかし映像と共に魅せられた今回の舞台では、ファンじゃなくても心を揺さぶられるものがあった。
最新のウルトラマンも、往年のウルトラマンも、まったくつながりのない独立した存在ではない。みなすべてウルトラの兄弟。円谷プロの長年の歴史をその大きな体に宿しながら、後の時代に脈々と受け継いでいっているのだ。
次回のコンサートはいつ開催になるのだろうか。そのときまでにこれまでのウルトラマン作品をしっかり予習し、また会場へ足を運ぼう。
取材/平原学
ウルトラマン シンフォニーコンサート オフィシャルサイト
<ウルトラマン シンフォニーコンサート2015>元記事はコチラ!
記事提供元:イベニア
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