長く続くコロナ禍が猛威をふるい、おうちにいる機会が増え新たな趣味を探す人も多いのではないでしょうか? 最近では、ゆっくりと写真を眺めたり、こだわりの質感を感じることのできるアートブックにも注目が集まっており、Qeticでも『アートブックノススメ』として、毎月編集部がピックアップしたアートブックを紹介しています。

今回はクリエイターやアーティストがオススメの書籍を紹介する番外編! 本人のコメントとともにお気に入りの書籍をご紹介。新たな発見となるかもしれないアートブックを手に取ってみてはいかがでしょうか。

今回はシンガー・ソングライターのCaravanが『旅のスケッチ – トーベ・ヤンソン初期短篇集』をピックアップ!

Caravan -『旅のスケッチ – トーベ・ヤンソン初期短篇集』

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トーベ・ヤンソンが「ムーミンシリーズ(以下、ムーミン)」を書く前、若い頃に描いたエッセイ集です。パリやフランスを舞台にした短編集で、ひとつひとつがすごい読みやすい。ムーミンの牧歌的な空気とは違っていて、街に住む人たちの距離感だったり、孤独だったり、皮肉だったり……そういうものをすごくシュールに、なおかつ独特な世界観で描かれていて、客観的に色んな人を見ている感じが面白い。

「ムーミン」で言うと、例えばミイスナフキンなど卑屈なリアリストのような……そういうトーベ・ヤンソン感がすごくて。影と闇があるんです。でも底辺には温かく愛がある。それを温かく見つめている眼差しがあって、そういうところがすごい面白いんです。

街並みの描写もすごい綺麗でパリの景色が浮かんできて、旅感があって好きな本です。特に、パリの三話はすごい引き込まれます。気軽に読めて、ちょっとした移動中に読めたりもするし、挿絵もムーミンとは違ったタッチで楽しめます。

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PROFILE

Caravan

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一台のバスで北海道から種子島までを回る全国ツアーや、数々の野外フェスに参加するなど、独自のスタンスで場所や形態に囚われない自由でインディペンデントな活動が話題を呼ぶ。

2011年には自身のアトリエ”Studio Byrd”を完成させ、2012年プライベートレーベル“Slow Flow Music”を立ち上げた。独自の目線で日常を描く、リアルな言葉。聞く者を旅へと誘う、美しく切ないメロディー。様々なボーダーを越え、一体感溢れるピースフルなLive。世代や性別、ジャンルを越えて幅広い層からの支持を集めている。これまでにDonavon Frankenreiter、Calexico、Tommy Guerrero、Ray Barbee、Beautiful Girls、SLIP、Sim Redmond Band等、多くの来日アーティストのサポートアクトや共演を果たし、YUKI「ハミングバード」「Wagon」、SMAP「モアイ」、渡辺美里「Glory」「Hello Again」を始め、楽曲提供も手掛けている。

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HARVEST 14th Anniversary Special “The Blessing”

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2021年9月18日(土)

日比谷野外大音楽堂

指定席 ¥5,700(tax incl.)

OPEN 16:45 /START 17:30

出演:Caravan/GOMA & The Jungle Rhythm SESSION

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