昨年から続くコロナ禍が猛威をふるい、今年のゴールデンウィークはおうちで過ごす人も多いのではないでしょうか? おうちにいる機会に、ゆっくりと写真を眺めたり、こだわりの質感を感じることのできるアートブックにも注目が集まっており、Qeticでも『アートブックノススメ』として、毎月編集部がピックアップしたアートブックを紹介しています。
今回はゴールデンウィーク特別版として、クリエイターやアーティストのオススメの書籍をご紹介! アーティストたちの本棚にはどんな本が並んでいるのか、中でもオススメの一冊とは!? リアルな本棚の写真と共に、お気に入り書籍の紹介コメントも。長く休みが続くゴールデンウィークのお供となる本を見つけられるかも!
今回は河澄大吉が『静寂とは』/アーリング・カッゲ:著/田村善進:訳をピックアップ!
「静寂とは何か
静寂はどこにあるのか
なぜ、今それが必要なのか」
著者のアーリング・カッゲが
沈黙には大海原や大雪原のような峻厳さがある。それに好奇の念を抱かない者は、そこに恐怖を感じる。多くの者が沈黙を恐れている。いたるところに音楽があるのはそのせいだ。
と記したように私たちは何らかの情報を摂取できない時間に恐怖を感じ、常に情報の大海原で潜り続けています。本書では冒険家のアーリング・カッゲが静寂への問いの答えを見つけ出すための33の試みを語ったものです。外に出られないGWがあなたにとってストレスフルな時間ではなく、心地のいい“静寂”の見つけ、それを存分に享受できる豊かな時間になりますように。
PROFILE
河澄 大吉
1995年生まれ。写真家、映像ディレクター。
2018年のロンドンの展示を機にアーティストの撮影や、ミュージックビデオ、ファッションムービーなど主に音楽やファッションのジャンルを中心に写真と映像の分野で活動している。近年はPARCOやNHKの撮影を担うなど、コマーシャルでも活動の幅を広げている。自身でもクリエイティブのコレクティブを主催するなどいくつものクリエイティブチームに参画する。