Qeticでは『アートブックノススメ』として、毎月編集部がピックアップしたアートブックを紹介しています。
今回は特別版として、アーティストやクリエイターがオススメする書籍をご紹介! アーティストたちの本棚にはどんな本が並んでいるのか、中でもオススメの一冊とは!? リアルな本棚の写真や、お気に入り書籍の紹介コメントも。2022年に入り、新たなインスピレーションを与えてくれる一冊をぜひ見つけてほしい!
今回は、toe、思い出野郎Aチーム、Y.I.M.などのアートワークやグッズ制作を手がける、画家/ブリコルールのTakuya Hirabayashi (Hiraparr Wilson)が『チンプンカンプントンチンカン』/長新太をピックアップ!
hiraparr-『チンプンカンプントンチンカン』
西荻窪にある絵本屋さんトムズボックスから出版されている長新太の『チンプンカンプントンチンカン』。
内容は兎に角ヘンテコでかるい。軽すぎて笑っちゃうんだけどハッとさせられたりもする、ピュアで過激な作品です。
説教くさくも子供騙しでもなく、その軽やかさがとてもカッコいい。この本は”話の特集”に連載していたもので、当時長さんはノーギャラでこの原稿を描いていたようです。ノーギャラだからこそ出来るのびのびとした内容はピュアネスに溢れてて”これでいいのだ”と優しく背中を押される思いです。
PROFILE
Takuya Hirabayashi (Hiraparr Wilson)
Hiraparr Wilson名義で2016年頃から活動を始め、絵画、イラスト、ミューラル、立体など様々なメディアを用いて作品を発表。作品はどこかとぼけた雰囲気を纏いつつ、常にフレッシュな表現を追い求めている。
多くの音楽家のアートワークを手がける他、 SIRLOINやDiaspora skateboardsなどへのビジュアル提供、音楽家・藤田陽介と BOREDOMS・∈Y∋の舞台『メモリーム| MEMOLEEM』を手掛けるなど、ジャンルにとらわれず興味の赴くままに活動を展開中。2021年初の作品集“TWIG”がlaid bugから出版。またLAIDBUGとMADLOVE Recordsの共同リリースによりhiraparrのアートワークをフィーチャーし、Wool & The Pants、Yoonkee Kim、Keita Sano、ifax! の4組の書下し楽曲をコンパイルした10インチレコード“Twig EP for Hiraparr Wilson”が2021年発売された。