ベイン理紗

衣、食、住、秒、分、時、日、今日。
透き通る空気と上書きされていく日々は確かにここにあるはずなんだけど
探してもどこにも見当たらない。わかるのは食べ終えたみかんの皮と耕した土たち。あと汗の匂い。
それとあとこの葉書。(なんかあったから書いてみてる)
今この文を書いている畳の部屋と机と小さな灯りを支えてくれている土地のはるか奥底が気になる。
土の向こう側にあるものはなんだろうか。
原始的な自分の欲求に任せて貪欲に追いかけてみたい。
そんな選択の余地があることの幸せと危うさについて日々考えている。
みんなそうしたら、今よりもう少し優しい場所になるのかな

おはよう。いただきます。ありがとう。また明日。こんにちは。さようなら。ってね

2021.5.5 16:03 晴れ 山梨県北杜市の宿泊先で書いた葉書より