行機が遅れた関係でロンドン出発が大幅に遅くなり、パリのホテルに到着したのはもう深夜2時。パリでは、とても素晴らしい天気に恵まれました。今回もメンズのファッション展示会<TRANOI HOMME>にHAT&CAPコレクション・MANIERAで出展する事が大きな目的です。同時に今回はこのコレクションを持って様々なショップを回る事も行いました。

そんな中で、一番にアポを取りに伺ったのがパリを牽引するセレクトショップ・colette。オープン前に伺ってショップ内で早速コレクションのプレゼンを行いました。ちょうどその夜、英国のアーティスト・Robert MONTGOMERYの展示会のレセプションをメインに、coletteでは合計3つのレセプションを兼ねたパーティーが行われ、お邪魔してきました。さすがはパリのトレンドセッターショップ、多くの人たちが集って大盛況でした。

パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_1

そして今回のメインである、パリのメンズ最大級のファッション展示会<TRANOI HOMME>への出展です。今回は会場入り口がシンプルで、展示会イメージであるブラックを基調としたエントランスの荘厳でスマートなデコレーションにはさすがの一言。会場内には今回からスクリーンが設置され、期間中のDJによる音楽の提供もセンスよく、あっという間の3日間となりました。今回のMANIERAでは、“Frontiers”をシーズンテーマに、Havana(cuba)などのイメージカラーであるシガーバーなどにも共通するブラウン、ターコイズ、ホワイトなどのシンプルでいながらどこか開拓者時代を連想させるカラーパレットをそのディスプレイマテリアルに取り入れました。Panamaなどの春夏の定番モデルや、旅をイメージ出来る”パッカブル“(折りたためる)ものなど、テーマに沿ったアイテム群は大変評判も良く、実りある展示会となりました。 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_2 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_3 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_4 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_6

次は、パリ滞在中に毎朝通ったクロワッサンが本当に美味しいカフェ・Le pain de la Bourseです。メトロ・Bourse駅のすぐそばに位置し、地元の人々が仕事前の朝食スポットとして人気のこのカフェ。店内はナチュラルなウッドの大小のテーブル、椅子が並べられ、最近とてもモダンなカフェの増えたパリですが、ここはとても温かみのあるナチュラルなカフェです。パン•オ•ショコラをはじめ、シンプルなクロワッサンは幾重にも丁寧に重なる層でボリュームがありながらなめらかな食感は格別です。ぜひパリに行かれる際はおすすめしたいカフェです。

パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_10 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_9

さて、次はパリにオープンしたばかりの話題のスポット、”GYOUZA BAR”です。文字通りに餃子をメインにしたバー。8個、又は12個の餃子を選び、それにライスと飲み物を合わせます。枝豆などの小鉢もあり、正に餃子をメインにした全く新しいタイプのジャパニーズ・レストランです。柚子胡椒を隠し味にした独特の風味も格別で、やや小さめの餃子は本当に美味しい! 店内もモダンで、このお店のあるパリの下町情緒溢れるグラン・ブルヴァードエリアのアーケード街にあってとても存在感のあるお店です。 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_11 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_12

続いて、バスティーユのRue de charrone通りにある地元のおしゃれな人達にとっての定番カフェ・Pause caféです。ここは多くのファッションブランドやセレクトショップもあって話題のシャロン通に沿いにありながら、緑も多くリラックス出来るカフェとしておすすめです。店内にはバーカウンターもあり、大きい窓から降り注ぐ日差しがとても開放的で店外のパラソルも素敵です。 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_14 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_15

最後は、10年ぶりの再会となった、フランスのブランドでありながら、ペルーのリマに拠点を置くファッションブランド・Misericordiaです。デザイナーのAurelyenとは10年前に彼がこのブランドをスタートしはじめた時期にパリで出会い、当時日本の一部のセレクトショップに私がコレクションをご紹介していた事がありました。もともと彼が旅行で訪れたペルーのリマで、多くの仕事のない貧しい人々との出会いから、全てのコレクションの生産をリマで行い、少しながらも雇用の機会を作れれば、という思いから、ゼロから現地に生産拠点を構築して、今年で10年目を迎え、現在ではパリのシャロン通りに1店舗を1年前にやっとオープンしたそうです。カットソー中心にデイリーユース可能なコットン素材をメインに、様々なアイテムを展開しています。 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_17 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_18

デザイナーのAurelyen氏

という事で約1週間の滞在だったパリもあっという間に終わりました。今回は展示会以外にも街をゆっくり見る時間もあり、通いなれた街でありながら多くの新しい発見やパリの良さを体感出来た素晴らしい旅になりました。 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_19 パリという街がファッションの最先端であり続けるワケ column140715_hashidume_20

さて次はいよいよNY〜LAとアメリカに移動です!

著者プロフィール

橋爪 信之
伝説のマンチェスターのレコードレーベル〈FACTORY RECORD〉全盛期、ロンドン在住時にトニー・ウィルソンとの仕事を通じてUKロックに強い刺激を受ける。その後、イタリアのミラノ、フィレンツェにてファッションのバイイングオフィスを立ち上げ、イタリアのみならず欧米のファッションに深く関わり帰国。その後、パリ〜TOKYOでのファッションディレクションの仕事を3年間経験後帰国。そして国内の様々ブランドのディレクションワークをこなした後、2014年3月より”general design inc”入社。HAT&CAPコレクション“MANIERA”のoverseas業務、及びコンサルワークも継続。