孟秋の砌、紅葉や鬼灯も、赤く染まりはじめ秋の深まりを感じる季節となりましたが、みなさまに於かれましてはいっそうご清祥のことと慶賀の至りに存じます。
さて、今回は「秋に恋の始まりを迎えた人に捧げるレシピ」を紹介致します。
それは「浅蜊のシャンパン蒸し」です。
夏に想い人と出会ったり、今まで気付かなかったあの人の魅力に気づき、お互いに恋に落ち、この秋付き合い始めた方も多くいらっしゃると思います。
そんな二人に捧げるレシピです。
料理というものは、お互いを知る上で有効な手段です。
食材を選ぶとき、その人の金銭感覚、火や包丁など危険なもの扱うとき、その人の危機管理能力、陶器の食器など繊細なものを扱うとき、その人のやさしさ…、
などなど、沢山のことがわかります。
是非、料理を通してお互いの理解を深めて下さい。
また、何故、「浅蜊のシャンパン蒸し」かと申しますと、浅蜊はこの時期、産卵に向けて栄養を蓄え、故に美味い。
北海への移動のために身を太らせてる、秋刀魚などより産卵のために身を肥やしているあさりの方が初々しい二人には似合ってる思いました。
また、日本酒や、白ワインではなくシャンパンを選んだのは、シャンパンが祝いの酒だからです。
お二方が末永く、幸の多からんことを心よりお祈り申し上げます。
下記にレシピをまとめさせて頂きましたので、ご参照下さい。
また、前回の繰り返しになってしまいますが、料理というものは、条件、環境、様々な要因によって変化します。◯◯を△△グラム、××分加熱するなんてレシピは融通が効かない堅苦しいものでしかありません。そこで、「〇〇へ捧げるレシピ」では、大まかな流れを説明するのみで、読者のみなさまが、アレンジを加えやすいようにさせて頂きました。
秋に恋の始まりを迎えた人に捧げるレシピ:浅蜊のシャンパン蒸し
材料
浅蜊…200g(大粒で20〜30粒)
パセリ…1枝
にんにく…1片
鷹の爪…1本
オリーブオイル…30cc
シャンパン…150cc
黒胡椒(粗挽き)…適量
塩…適量
手順
①浅蜊を塩水で1時間砂抜きをし、水を切っておく。
②パセリの茎と、葉を分ける。茎は約1cmに切り、葉はみじん切りのする。
③にんにくをみじん切りにする
④フライパンにオリーブオイルを入れ、弱火で温め、パセリの茎、にんにく、鷹の爪を入れる。
⑤十分に香りが立ったら浅蜊を入れ、中火で軽く炒める。
⑥シャンパンを加え時々揺すりながら蒸し上げる。
⑦浅蜊の口が開いたら、火を止め、塩胡椒で味付けをする。
⑧皿に盛り付け、パセリの葉のみじん切りを添えて完成。
※お好みで、ライムを絞るのもおすすめ
岡村飛龍