晩秋の砌、草葉の色も深まりを増し、椿の花がひらきはじめていますが、みなさまに於かれましては、益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。
さて、今回は立冬(二十四節気で冬の始まりのこと。立春、立夏、立秋と並び、四立の一つ)も越え、冬本番です。
しかし、四立の時期は季節の変わり目ということで、体調を崩しやすい時期です。
そこで、今回は「季節の変わり目で体調を崩してる人に捧げるレシピ」を紹介致します。
それは「豆乳生姜粥」です。
日本のお粥というものは、病人食の色合いが濃く、どことなく味気がありません。
そこで、今回は中華粥に習い、鶏白湯で米を煮込みコクを足し、呼吸、血管連動中枢などを活性化させ発汗作用があり、胃液の分泌を高め消化吸収を助ける健胃作用もある生姜を薬味に加えます。
また、鶏のささみと豆乳でタンパク質をしっかりと摂り、風邪予防にビタミン群の豊富な青梗菜を添えました。
生姜を多く使いますが、白湯のコクと、豆乳のまろやかさが、優しい味にしてくれます。
最後に、繰り返しになってしまいますが、料理というものは、条件、環境、様々な要因によって変化します。◯◯を△△グラム、××分加熱するなんてレシピは融通が効かない堅苦しいものでしかありません。そこで、「〇〇へ捧げるレシピ」では、大まかな流れを説明するのみで、読者のみなさまが、アレンジを加えやすいようにさせて頂きました。
下記にレシピをまとめさせて頂きましたので、ご参照下さい。
季節の変わり目で体調を崩してる人に捧げるレシピ:豆乳生姜粥
材料(4人前)
鶏ガラ…1kg
水…2l
米…1合
豆乳…500cc
生姜…2片
青梗菜…2把
長葱…1/2本
ごま油…適量
塩…適量
作り方
① 圧力鍋に水を入れ、沸騰してから鶏ガラを加え、1時間煮込みます。煮込み終わったらこします。(※)
② ①に、刻んだ生姜(1片)と、米を加え煮込みます。
③ 青梗菜を茹で、よく水を切ります。
④ 長葱と、生姜を刻み、ごま油で炒めます。
⑤ ②の米に火が通り、とろみがついてきたら、火を止め、豆乳を加え塩で味を整えます。
⑥ ⑤を碗に盛りつけ、③、④を添えて完成。
(※①の白湯を取るのが億劫な時は、顆粒の鶏ガラで代用しても美味しく作れます。)
岡村飛龍