賀新年

昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も「◯◯へ捧げるレシピ」をみなさまにご満足頂ける内容になるよう、心がける所存ですので、 今年も昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。
重ねて、本年もみなさまのご健勝と発展を心よりお祈り致します。

さて、今年、最初にご紹介しますレシピは、「明日仕事始めの人へ捧げるレシピ」です。

それは「発酵玄米と黒米のおにぎり」です。

年明けのめでたい時期、おせちをはじめ、ハレの料理やお酒で疲れた身体にやさしい料理を考えました。

また、ハレの料理は魚介類をはじめ、動物性蛋白質の旨味を引き出した物が多いので、ハレからケへ移り変わる仕事はじめの前日には、植物性蛋白質の旨味を引き出したものが良いと考え、穀物の旨味を最大限に引き出せる発酵玄米を選びました。

玄米を3日間も保温しなくてはならないので、ハードルが高いレシピではありますが、是非、お試し下さい。

最後に、繰り返しになってしまいますが、料理というものは、条件、環境、様々な要因によって変化します。◯◯を△△グラム、××分加熱するなんてレシピは融通が効かない堅苦しいものでしかありません。そこで、「〇〇へ捧げるレシピ」では、大まかな流れを説明するのみで、読者のみなさまが、アレンジを加えやすいようにさせて頂きました。

下記にレシピをまとめさせて頂きましたので、ご参照下さい。

明日仕事始めの人へ捧げるレシピ:発酵玄米と黒米のおにぎり

材料
玄米…3合
黒米…1/3合(約60g)
塩…5g

作り方
①玄米、黒米を合わせとぎ汁が澄むまで濯ぎ、もみ洗いをし、よく水をきる。
②①に900cc〜1000ccの水を加え、1時間以上水に漬ける。(可能なら一晩)
水の量は目安です。炊飯器に玄米炊きの機能があれば釜のメモリに合わせてしまって問題ありません。

③炊きあがったら、しゃもじでほぐします。
④1日1回、まんべんなく混ぜます。
⑤3日間、熟成させます。
④熟成が完了しましたら、おにぎりにして完成。

炊く時に加えた塩味が効いていますが、お好みで塩むすびにしても良いと思います。
今回は、アクセントに黒米を使いましたが、小豆を入れて赤飯風にしても、五穀米を食わて食感の幅を拡げてもお楽しみ頂けます。
写真では胡桃味噌(白味噌、胡桃、味醂を合わせたもの)を添えてますが、ぬか漬け等を添えてもお楽しみ頂けます。

岡村飛龍
明日仕事始めの人へ捧げるレシピ column_recipe_okamura-in01