韓国の街を歩くといたるところに「韓方クリニック」や「韓方薬局」を目にします。庶民的なスーパーにも「朝鮮人参」や「ナツメ」などの韓方食材が置いてあり、韓国ではそれぐらい日常的な食品として扱われています。
韓方医師になるにも一般的な医師と同様に専門学科を6年間修了しないとなれず、有名大学の韓方学科となると合格するのもそうとう難関だとか。
さて先日私は「韓方薬ツアー」なるものに参加してきました。外国人向けに行われている韓国文化体験の一環で、ソウル市内にある「ソウル薬令市 韓医薬博物館」や、韓国国内最大級の韓方薬市場「京東市場」などを巡るもの。
ツアーの中心となるのは「東大門」。韓国旅行好きの方にとってはファッションの市場としてご存知の方も多いはず。実はこのエリア、昔から韓方薬の市場として栄えた土地だとか。最寄り駅である地下鉄1号線「祭基洞」駅へ降り立つと街には韓方特有の香りが漂っていました。
まずはここにある韓医薬博物館で、韓方の歴史や効能、種類などを学びつつ、韓方をぎっしり詰めた「香り袋」作り体験もしてきました。
そして次は韓方薬市場へ。ずらりと並んだ商店には韓方の山、山、山。
庶民用に小分けされたものも売っていたので、ためしに私も「五味子(オミジャ)」という韓方を買ってみました。100グラムで9,000ウォン(約900円程度)。高いのか?安いのか?その感覚が分かりませんが、実はこれ「朝鮮人参」より高級なものだとか。肺と肝臓に良いと聞いたのですが、よく説明書を見たら精力にも効くようです。
美肌効果、ダイエット、緊張を和らげるものなど、種類や組み合わせによっていろんな効果が得られる韓方。韓方って苦いイメージですが、中には苦味のない飲みやすいものもあったりします。
今回買った「五味子(オミジャ)」もクセの無い韓方で、入門者にオススメ。40°程度のお湯に「五味子」を一日程漬け、ピンク色になったエキスにシロップや蜂蜜を入れて飲むととても美味しいですよ。
著者プロフィール
西小野康子 韓国ライフを絶賛エンジョイ中のフリーライター。フェイスブックページ「コリャーエンタメ通信」にて韓国のホットなエンタメ情報を気ままに発信中。 |