先日、<Label The Garden “Harvest Vol.1”>というイベントを開催しました。簡単に言えば、〈Label The Garden(LTG)〉のグループが勢揃いするライブ、ということなんですが、2016年に産声をあげたこのレーベルが遅くとも着実に歩を前に進めていることを実感できた日でありました。まだまだ拙いところはあれど、〈LTG〉ならではのものが確かにそこにはあった、ような気がするのです。もちろんそれは自己満足でしかないかもしれないので、最後に評価するのはお客様。これからも精進していきたいと思います。
昨年12月に〈Label The Garden〉から第一弾メジャーデビューとなるFlower Notes(フラワーノーツ)が世に出ていきました。メジャーデビューシングルの表題曲“恋花”のミュージックビデオがYouTubeにて公開されていますので、ぜひご覧いただければと思います。
Flower Notes「恋花」
このミュージックビデオを手がけてくださったROBOTの森田監督と相談した上で、藤井愛願(小柄なベレー帽の子)が”花を食べる”という演出を盛り込んだわけなのですが、いかがでしょうか。個人的にはアナモレンズのフレア具合がとても心地よく感じます。ヴィンテージのアナモレンズなのですが、ある意味ギターで言うところの真空管アンプみたいなテイストがありますよね。壊れたら、それでもう最後。ほかに同じものはこの世に存在しない、手に入れることができないという感覚。センシティヴなトーン。レンズの歪みも、アンプヘッドをフルアップさせて作る歪みにどことなく似ているような。
先日、全豪オープンを深夜にテレビで観ていたんですが、オーストラリアは時差がないのでもちろんリアルタイムではないわけなんですが、フェデラーが優勝したときにコメントで”勝者のメンタリティ”について話していたのが印象的でした。これは別にテニスに限った話ではなく、”プロ”として何かに臨む上でだれしもに求められるものなのではないかなと。ジョコビッチやマレーといった優勝候補が早々に敗れてしまったときも「カムバックする」と口を揃えて言っていたのがこれまた印象的でした。そう、ダメだったときも、カムバックすればいいんです。嘆いて、気分が沈んで、パフォーマンスを落としてしまうことこそが最も避けるべき事態なわけであって。音楽制作にも、アイドルにも通じる精神性をプロテニスの世界に垣間見た気がしました。
〈Label The Garden〉から来る3月に第二弾メジャーデビューグループとなるClef Leaf(クレフリーフ)が巣立っていきます。メジャーデビューシングルの表題曲“Evergreen”はぜひみなさんに聴いていただきたい楽曲です。リーダーの神谷泉水は、グループの中心的な存在となった自覚が芽生えてきたのか、目の色が変わってきました。長い人生の中で、”アイドル”でいられる期間というのはとても短いものなのかもしれない。それが一種の儚さであったり、尊さにつながっていく。だからこそ、こういった変化のひとつひとつを大事にしたいというか、見逃したくないという気持ちになるのかもしれませんね。まったく同じライブを二度観ることはできません。この世の中はそうできている。何事も思い立ったが吉日、観に行くなら”今”なんです。