いつの間にやら2016年が終わってしまいましたね。2017年は去年以上にライブに行きたいさゆきです。
昨年、ちょっとした機会に恵まれ、BehemothのドラマーであるInfernoさんにお会いすることができました。というのも、Witchmasterというポーランド産スラッシュ/ブラック・メタルバンドのメンバーと知り合いなのですが、このバンドの正式ドラマーが、実はInferno氏なんですよ。わたしは過去にWitchmasterのライブは10回程観たのですが、Inferno氏はたいていBehemoth活動で忙しくて、いつもライブでは別の人がドラムを務めているため、今まで実際に会ったことはありませんでした。
が、しかし、11月下旬、Inferno氏がギタリストとしてWitchmasterに参加して、ポーランド国内でライブをやるということになったのです! そこで運よく、バンドメンバーの一員と知り合いだったわたしは、ライブ前日の彼らのリハーサルにお邪魔させていただくことになりました!!
驚くべきは、その練習場所。まさかのまさか、Behemothの練習スタジオで行うというではありませんか。ポーランドのメタル界一有名なBehemothのメンバーが、普段練習している場所ですよ! そんなところにこんな訳のわかんない女が潜入できるなんて、もう盆と正月が一緒にやってきたようなもんだい!
というわけで、彼らの練習スタジオを動画で撮影したかったのですが、Inferno氏が「マジで俺たちの練習スタジオ汚いから……」と乗り気ではなかったため、すみません、撮影はしませんでした。その代り、写真を1枚ほど……入り口付近にBehemothのライブで使われているマイクスタンドが無造作に放られていたので、一緒にセルフィーの図。
翌日はポーランド北部の港湾都市、グダンスク(Gdańsk)でライブということで、ちゃっかりメンバーの運転するバンに乗せてもらってライブ会場へ。いや~、さすが港町、ライブハウスも想像の斜め上を行く場所にありました。バンが入って行ったのはひなびた倉庫街。「なになに!! マフィアいそう!! やだ、わたしバルト海に沈められる!?」とおびえたものの、何を隠そうその倉庫街の一角がライブハウスでした。
すぐ隣は船着き場のようになっています。周辺やライブハウスの中の様子は最後に紹介するわたしの動画でご確認ください。なかなか広くて、オシャレな雰囲気の場所でしたよ~!
そんな倉庫の一角で始まったWitchmasterのライブ。前座は地元のブラック・メタルバンド2組と、ノルウェーのTortorumというブラック・メタルバンド!Tortorumはノルウェーで活動しているバンドですが、ドラマーがポーランドの人でした。ステージではおっかないコープスペイントをしていて近寄りがたいものの、実際は気さくな良い人で拍子抜けしました。
前座の時点でだいぶ盛り上がっていた会場。しかし、トリのWitchmasterが演奏を始めるとさらに観客は盛り上がりを見せ、ポーランドのメタルライブ恒例のモッシュが始まりました! そう、Witchmasterの音楽は、じっくりとその世界に浸って聴くものではなく、頭の中を空っぽにして暴れるための音楽なんです。わたしも持っているカメラをぶん投げて、モッシュ男たちの間に果敢に入っていきたくて仕方なかったのですが、前にポーランドでモッシュした時に、バッグの取っ手がちぎれた上、腕時計を全壊させたことがあったので、今回はモッシュ欲をぐっとこらえました。
それにしても観客のみんな、メタル界の大物スターInfernoがすぐそこでギターを弾いているというにもかかわらず、彼にはさして目もくれずただただ音楽に身をゆだねて暴れていました。これぞ、メタルのライブ! という臨場感のある刺激的なライブでしたよ! 翌日は首都のワルシャワで彼らのライブを観ましたが、こちらもだいぶ盛り上がっていました! そしてなぜかワルシャワ公演では、血糊の入った注射器を観客に向かって大量に投げるというパフォーマンスもしていました(笑)。楽屋裏で、デカイ図体して、ちまちま血糊を注射器にセットしていたボーカリストのBastisが可愛かったです。
グダンスク、ワルシャワのライブの様子はこちらからどうぞ!