今年はコロナ禍の中、人と会う機会が減り、オンラインで繋げてゲームをしたり、スマホゲームについ熱中する人も多かったのではないでしょうか? そんな2020年、アーティストたちはどんなゲームに夢中になったのか、どんな感想をもったのか。

Qetic編集部では『THE BEST GAMES OF 2020』と題し、アーティストたちが今年ハマったゲームの紹介企画を実施。
お家で過ごす年末年始のお供となる作品を見つけられるかも!

今回はROTH BART BARON三船雅也が『サイバーパンク2077』をピックアップ!

『サイバーパンク2077』

正直言うとロックダウン以外、ほとんど家でゆっくりなんて出来なかったというのが僕のこの1年だった。

普段ゲームをやる機会なんてほとんどない、ギターを弾いて音楽を触って、新しい機材をチェックしながらバンドの動画を作ってデザインをやってアルバムを作って、レコーディングして、スタジオでミックス、各国のエンジニアと相談、歌を練習してツアーに出て、インスタライブをしたりミュージックヴィデオのアイデアと撮影、バンドの新しいグッズをバンドのコミュニティー・PALACEのメンバーと相談したり、ライブのセットリスト、演出などを本気で考えてたら、疲れて寝ちゃう。
特に今の世界、コロナで毎日状況が変わる中、各都市のライブハウスと交渉し、場所によって被害や状況、規模感、ムードの違う中、昨日まで出来ていたことが今日はできない、なんてことが当たり前。そんなことやってたら24時間では圧倒的に足りないのだ、そんな風にバンドと共に駆け抜けてきたので、実際僕の人生はほとんど音楽になっていて、ゲームをやりたくても、漫画を読みたくてもできないのだ。

そんな僕でも年末にようやく時間ができインプットができるようになった、とても強烈に音楽以外で影響受けたのは『サイバーパンク2077』

この作品は製作に8年間もかかった大作、以前からこのCD PROJEKT REDの作品『ウィッチャー』シリーズも大好きでプレイしていたが、それの新作とあらばワクワクするに決まってるでしょう。よくLOSTAGEの五味にいやんが僕のことをキアヌ・リーヴスといじってくるのだが、そのキアヌが大活躍とあらば買わないわけにはいかないだろう。

壮大なサイバーパンク世界の少し気だるい荒廃した町並みを自由に歩けること、そしてその景色はもうすぐ僕らの現実のものとなり得ること。子供の時見ていたトータルリコールやブレードランナーの世界は遠い未来の出来事ではなく、もうすでに僕ら足首ぐらいはその世界に浸かっていて、後はいつマイクロチップ、デバイスを僕らの脳に埋め込むのか秒読みである。
その現実とゲーム世界の齟齬を楽しみながら立体的に構築されるバグの中を歩いて行くには何とも言えない快楽がある、残念なのはその巧妙に構築された世界のディティールとは正反対に、主人公が他人を傷つける、敵を殺す理由が1つ見当たらないというあまりに感情移入できないところ無用意に傷つけてしまうところは前作の完璧な作品、ウィッチャーとは大きく異なり主人公を動かす理由を失ってしまう。

そしてなりよりいまのこの現実の方がこのゲーム作品よりももっとカオスで、巧妙で僕らは生き伸びて冒険しなくてはいけない、クリアしなくてはならない問題だらけのサイバーパンク世界なのだと強く感じるのだ。

Cyberpunk 2077 — Official Gameplay Trailer

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THE BEST OF 2020

PROFILE

ROTH BART BARON

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三船雅也(vo/g)を中心に、東京を拠点とし活動しているフォーク・ロック・バンド。

2014年に1stAL『ロットバルトバロンの氷河期』をフィラデルフィアにて制作、以降カナダ・モントリオールや英・ロンドンにてアルバムを制作。
2019年11月に4thAL『けものたちの名前』を発表し、ROCK部門第3位を始め多くの音楽メディアにて賞賛を得た。またサマソニ、フジロックなど大型フェスにも出演。活動は日本国内のみならずUS・ASIAにも及ぶ一方、独創的な活動内容と圧倒的なライブパフォーマンス、フォーク・ロックをルーツとした音楽性で世代を超え多くの音楽ファンを魅了している。

2018年よりロットバルトバロン・コミュニティ”PALACE”を立ち上げ共にプラネタリウムでライブを開催するなど、独自のバンドマネージメントを展開。
2020年12月26-27日、2daysで自身最大規模の公演となる”めぐろパーシモン大ホール”でアルバムレコーディングメンバーを中心に15人が舞台に集うツアーファイナル公演を行う。
またASIANKUNG-FUGENERATION後藤正文主宰”APPLEVINEGARMUSICAWARD2020″にて大賞を受賞。

2020年10月28日5thアルバム『極彩色の祝祭』をリリース。

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RELEASE INFORMATION

極彩色の祝祭

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2020.10.28 release
PECF-1182
定価¥3,000 + 税
[LP]
2020.11.11 release(予定)
PEJF-91033
定価¥3,300 + 税

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EVENT INFORMATION

極彩色の祝祭 TOUR

THE BEST GAMES OF 2020|ROTH BART BARON -『Cyberpunk 2077』 column210102_thebestof_rbb_-tour

1/16(土)名古屋 ボトムライン
1/21(木)福岡 百年蔵
1/22(金)福岡 the Voodoo Lounge
1/23(土)熊本 早川倉庫
2/6(土)石川 金沢 Art Gummi ギャラリー Guest Act : noid
2/7(日)富山 高岡 飛鳥山 善興寺
2/13(土)大阪 梅田 Shangri-La
2/20(土)北海道 札幌 モエレ沼公園 ガラスのピラミッド
2/21(日)北海道 札幌 Sound Lab mole
2/23(祝・火)宮城 仙台 darwin
2/27(土)東京 恵比寿 LIQUIDROOM

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