昨今では、新卒採用や転職でベンチャー企業や外資系企業で働くことも珍しくなくなっていて、大企業もCVC(コーポレートベンチャーキャピタル、会社内/グループ内のベンチャーへの投資ファンド)やオープンイノベーションという名目で成長企業とコラボレーションする機会を持ったりして、日本も徐々にベンチャー企業と関わって仕事をしていくことが一般的になりつつある。

そんなベンチャースタートアップを中心とした成長企業との距離を、更に個人でも縮めてくれるが、今回紹介するサンカクである。

サンカクは「仕事を辞めずに、成長企業の経営にサンカクできる」というタグラインの通り、実際に興味を持ったベンチャーとマッチングが成立すると連絡をもらえてディスカッションができる仕組みである。
 
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サンカクのTOPページ

正直、ピンとこない読者ももしかしたらいるかもしれないが、掲載しているベンチャー企業とディスカッションをすることで、自分のスキルの腕試しから自己啓発、人脈拡大、営業や転職の下見にまで様々な用途で使うことができるすごいサービスである。

日本最大級の就職・転職サイト「リクナビ」でおなじみの、リクルートキャリア社が運営しており、2014年9月4日のリリースから、累計件のディスカッション案件が募集しており、2016年3月22日現在では約70社に応募できる。

先述のようにこれまでにないユーザー体験を提供できるため、過去にもメディアに複数出ている話題のサービスである。

サービス担当者皆さんのインタビュー例はこちら
出ている企業さんのインタビューはこちら

使い方も非常に簡単である。偶然、知りあいのグロースハック専門会社さんがちょうどTOPに出ていたので、彼らを例に説明させてもらおうと思う。

*2016年3月22日現在の状態で紹介しております。今後変更の可能性があります。

サンカクFacebookでログインをしたら、あとはベンチャーの各企業さんの募集しているディスカッションしたい項目を読んで、興味があったらいくつかボタンを押すだけで企業とディスカッションのマッチングに応募できるというシンプルなものだ。

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TOPページのPCでのログイン
*ちなみにログインをしていなくても、各案件のタイトルのテキストをクリックすれば詳細の確認できる。

そして、面白いと思ったらオレンジの「興味がある」ボタンをクリックする。

サンカクのTOPページからだけではなく、ディスカッション募集案件の詳細ページからもクリックすることができる。

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興味があるボタン

そうするとポップアップが出てくるので、それに沿って、自分の適性をクリックしてメッセージを添えてもう一度「興味がある」を押せば応募完了である。

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応募画面のポップアップ

スマホでも同様の操作で簡単に応募することが可能だ。

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スマホでもバッチリの操作性

あとは連絡が個別にメッセージとしてマイページに届くので、それを使ってやり取りを実施して、日程を決めてディスカッションをするために会うというものである。基本的にはベンチャー企業で参加者が出向くイメージだ。

また、サンカクはディスカッションの募集だけではなく、社会人向けにベンチャーに触れ合うイベントや学習機会を積極的に作っている。

例えば今週の土曜日26日には、実際にサンカクでディスカッションを募集している企業が多数出展しているイベント<ベンチャーDive! 2016 Spring>が開催予定だ。

「Fin Tech」「シェアリングエコノミー」「HR・教育」「業務支援・マーケティング」「ライフスタイル(旅行、飲食ほか……)」「その他注目企業」と、最新のビジネス成長領域6テーマにまたがる話題のベンチャー企業が30社近くブース出展される。

ベンチャー支援事業者でスタートアップと大企業の論理をどちらも理解した有識者によるトークセッションも企画されている。

これまでも個人対個人でゆるやかにミーティングをするサービスや、企業間をマッチングする事業者も多数存在していたが、個人と企業とのかかわり方はユーザー以外のでは転職か自営業やフリーランスの営業活動くらいしかなく、敷居が高くなっていた。

そういった意味でも、ニーズが合えば実際に会ってその会社の仕事について話ができるという、サンカクの新しいベンチャーとの関わり方のユースケースに今後も注目している。

筆者はサンカクのサービス初期からのヘビーユーザーであるが、ディスカッションしていく中で、実際にこのサービスが仕事につながったり、社会人の友人ができるような新しい交流が生まれたことが多数ある。筆者の場合は広告/マーケティングやサービス作りに関するテーマに応募することが多いが、自分の知識の専門性を相対的に確かめたりする機会にもなる。

皆さんもぜひ営業でも転職でもなく、他の企業、しかもベンチャー企業に行ってみるという不思議な感覚を味わってみてはいかがだろうか。