昨今、金融サービスにITの活用が推進されていくことで、金融業界に変化が起きている。
例えば、皆さんも生活者として、レジ決済でタブレット端末が使われているシーンやクラウドファンディングで出資を募るFacebookの投稿、電子通貨ビットコインのニュースなど、金融×ITの新しいトピックを見たり触れたりすることはないだろうか。
この金融×ITによる新しい市場分野に関して、Fintech(フィンテック、Finance + Technology)という造語ができており、日本でもこのFintechを活かした銀行・証券・決済といった金融市場全体の活性化が期待されている。
今日はそんな金融ビジネスの最前線というにふさわしい場があるので紹介したい。
FINOLABビル外観
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目3番1号 東京銀行協会ビル14階
「FINOLAB(読み:フィノラボ、正式名称: The Fintech Center of TOKYO Finolab)」という今年2016年2月1日に東京の大手町に開設されたFintech企業のためのコワーキングスペースである。
FINOLABの中のイメージ
参考:電通報 - 日本初のフィンテック集積拠点「FINOLAB」大手町に誕生
FINOLABは三菱地所と電通グループが中心になり、社団法人金融革新同友会FINOVATORSの協力を得ながら実施運営をしており、厳しい入居審査を勝ち抜いた国内有数のFintechに関するスタートアップが21社(2016年5月現在)も入居している。
このオフィスから世界の次の金融を担うサービスや、ユニコーン(時価総額10億ドルを超える急成長ベンチャー企業)が生まれるエコシステムを目指している。
入居一覧
そしてこのFINOLAB、まさにスタートアップエコシステムをつくるような機能が定期的に施されている。
例えば、毎週木曜日の内部の入居者限定の会合イベント「Beer BUST(ビアバスト)」が開催されており、入居者同士にてクローズドで交流が深められる仕組みがある。
ミートアップの様子
また、イベント時は、その内容にもよるが、金融やマーケティング業界でなくても誰でも入ることができるものも散見される。実は、先月筆者も僭越ながらマーケティング関連での登壇の機会をもらっていたが、入居スタートアップやベンチャーキャピタリスト、保険や銀行の大企業担当者などの業界関係者が集まっていた。
私の様子
イベント情報は随時FINOLABサイトにアップロード予定である。定期的に入居者や金融関係の著名人/業界人のインタビューなども掲載されているのでインプットの場としても役立つ。金融業界の最前線の変化を感じてみてはいかがだろうか。