会社や個人でWebサイトのアクセスを見たりして、WEBサイトの分析・解析したりしたことはあるだろうか。

今の時代、ブログもFBページもホームページも個人が簡単に持てる環境が更に進んでいる。かつ企業でも例えばまさにQeticの編集部のようなWEBサービス/メディアの専業の担当者だけではなく、マーケティング部や広報部等のWEBサイトを作る可能性のある各部署も多く、そういった機会が増えているのは周知の事実だろう。

とはいえ、筆者みたいなワーカホリックのデジタルマーケッターはさておき、専門的にこれらを行える人がまだまだ少ないので、今月はそんな切り口からWEB解析で使えるツールを紹介したい。

一般的にはWEB解析は大きく2つに分けることができる。1つはアクセスの定量解析である。

アクセス数の指標であるPV(ページビュー)やUU(ユニークユーザー)、流入数、直帰率(離脱率)といった各ページの数値が定量的に見て、全体の規模感や平均値を把握して例えば広告などの打ち手を考えるものである。

Googleが提供している無料ツール「GoogleAnalytics(グーグルアナリティックス)」は有名で業界人でなくとも聞いたこともある人も多いと思う。

上記は一般的であるが、もう1つのアプローチが今日のメインである、「ページ単位での定性解析」である。

例えば、「読者は各ページをどこまでスクロールしているのか?」「どの部分が多くの人にクリックされているのか?」といったことを把握して画面のクリエイティブの改善に役立てる。

この解析にはユーザー調査などもあるが、ツールでは「ヒートマップ」というものが良く使われている。

ヒートマップとはサーモグラフィー(温度分布を色で表現する手法)のビジュアルを活かして、ユーザーがクリックした部分や長くとどまった部分を可視化できる優れた仕組みだ。

最近のWEB事情とグッドデザイン賞受賞歴があるアクセス解析ツールの驚きのスペック column160609_tk_4

【写真1】ヒートマップ機能「クリック」と「アテンション」の

読者の反応を「色」で直感的に把握するというものである。

このヒートマップツール、日本でもたくさんの種類が販売されているが、今日紹介する「Ptengine(ピーティーエンジン)」は特に業界では有名なツールの1つである(写真1もこちらのツールのキャプチャである)。

最近のWEB事情とグッドデザイン賞受賞歴があるアクセス解析ツールの驚きのスペック column160609_tk_6

【写真2】ptengineの画面イメージ

Ptengineは先述のアクセス定量集計の機能とヒートマップ機能がセットになっており、両方同時に可能なのである。2013年7月にサービスを開始し、現在は55000以上のアカウント数が登録されている。

このツールを提供するPtmind社は、北京、東京、オーストラリアにオフィスを構え、世界中のユーザーにサービスを提供していて、日本でもソニーミュージック、ソフトバンク、ヤマハといったビッグアカウントも増えており、世界130カ国以上のユーザーにも利用されている。

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