初めての授業を受けた。その内容とはできたばかりのネックをカンナで削り、自分の手に合う握りやすい形にするというパッと聞きはまあごくごく単純な作業に思えた。が、いざトライしてみると唖然。

「えっ!これ全然削れないんすけど!!」と僕が言うと、

「初めてはかなり難しいと思います。」と生徒リーダーのリョウがただただ普通の返しをしてきた。

初めての授業 〜グリップ加工〜 column160900_tani_3

図工も苦手で美術センスも全くなく、ベースを楽器屋で買って弾いたことしかない僕にカンナをうまく使いこなす事ができるわけもなく、削り方の見本を見ながら今までの人生に後悔した。っていうのは大袈裟だが(笑)。

見よう見まね必死でネックと向き合うこと2時間弱。ずっと削りまくった。

初めての授業 〜グリップ加工〜 column160900_tani_6

初めての授業 〜グリップ加工〜 column160900_tani_4

結局最後はみんなの力を借りて、世界に一つしか存在しないネックが完成間近まできた。

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そう、僕はその時思った。今創ろうとしているベースは世界にただ一つだけのものなんだと!

出来上がりはもちろん楽しみだが、これからの一つ一つの行程で魂を込めて最高の一本を創ろうと思う。

そんなベースは、間違いなく最高の音を鳴らしてくれるだろう!

では、またお会いしましょう。