こんにちは! shiggeです! 今回はヨム(Yesterday Once More/YOM)として3度行ったツアーについてお話ししていこうと思います!

初のレーベルツアー

2013年のレーベル設立からわずか1年で東海地方へとツアーでお邪魔させていただきました。
三重県、愛知県へと行かせていただきました。三重県四日市市でのイベントは深夜イベントで、翌日の愛知県新栄であったパーティーはデイイベントと、鬼のようなスケジュールでしたので、四日市市でのイベント終了後即車に乗って新栄へという感じでした。

当時、僕、ha:bii(ハビー)、hinako takada、Phüey(ヒューイ)の4人で行くことになったんですが、完全に僕以外は遠足気分……(笑)。僕はツアー前からてんてこ舞いだったのを懐かしく思い出します。とゆうのも、ツアー含め遠征となると予算に応じてその中でやりくりするっていうのが、現在の日本のインディー音楽シーンでは当たり前なのかなと思います。(少なからず僕の周りはの話で、他はもしかしたら違うかもですが……。)

この東海ツアーもそのようになっており、僕自身まだそういったことをやるのが初めてだったので、普段しない計算を何度もしたり、電車等の時間を調べて、航空券をとって……。とそういったのでかなりバタバタしていました。

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初のヨムのツアー時のツアーフライヤー

パーティー自体はすごく楽しいもので、それぞれの土地のローカルのアーティスト、DJと出会えたりとツアーならではのことがたくさんありました。パーティー以外の、移動や、主催者の方たちと話したりするのもツアーの醍醐味ですね!

特にこのツアーで面白かったのは、東海地方の国道の車の速度! 僕も普段福岡では車を毎日運転してて、ちょっと飛ばす方だと思ってたんですが、東海地方は僕も引くくらい飛ばしあげてて、マジで怖かったし、普段優しそうな主催者の方が運転してる時に明らかに顔が変わってたのは面白かったです。

帰りは、ツアーメンバーのha:bii、hinako takadaは当時まだアンダー25で元気モリモリだったので夜まで遊んで名古屋で軽く寝て新幹線で帰ったんですが、アラサーの僕とPhüeyは大阪経由で1泊して帰ることにしました。大阪の友達の家でみんなで寝たんですがその時のPhüeyのいびきが半端なくて、ツアーのハードさを物語っていました……。

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大阪で完全にうかれたshiggeとPhüey

2度目のツアー

最初のツアーから1年の期間をあけ、2016年に2度目のツアーにでました。今回は1年間の間に新たにヨムに加入したyoshinobuとDJ NHK Guy(ディー ジェー エヌエチケーガイ)をアメリカから召集しました! 加えて、アメリカに帰国していたPhüeyも出演はありませんでしたが、あわせて帰国してきてくれました! 

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YVEY2016 ツアーフライヤー/design by designSASHIMI
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5月27日 東京公演のフライヤー/design by designSASHIMI

5月27日から29日の3日間で東京、大阪、京都の3都市を回りました! ただ、勘のいい読者の皆様はもうお気づきいただいているかと思います。

バカのたてるスケジュールやねぇか。

そうです。これを企画したのはヨムの最バカコンビこと、わたくしとcskです。企画してる時は楽しかったので本当に気にして(この時点でフィジカルマネージメントできてなさすぎる(笑))いなかったんですが、実際にツアーが始まってみると、初日の東京の時点で死にました。残りは使いきった体力の底力を頼るのみでした……。

まず、ツアーの内容に触れる前にアメリカ組との合流の話を先にしたいと思います。前述の通り、yoshinobu、DJ NHK Guyをアメリカから呼び寄せているんですが、yoshinobuは早めに日本に来ていたため、福岡から僕らと一緒に東京へと向かうことになっていましたが、DJ NHK GuyとPhüeyに関しては成田空港で合流するといった流れでした。

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出発前 福岡空港にて。左から:csk、103i、yoshinobu、Jagan Cortez(映像ディレクター)

DJ NHK GuyもPhüeyも1年ぶりの再会となり、簡単に挨拶を済ませて、みんなでバスに乗り込みました。その時たまたまPhüeyと同席し東京駅まで向かったんですが、Phüeyが突然、

「shigge。前回のツアーで大阪に1泊したこと覚えてる? あの時は東海ツアーで大阪でギグはなくて、shiggeがすごい悔しがってたんだよ。そしてshiggeが、次に大阪に来る時は絶対ツアーで来ような! っていってたんだよ。」

と語り出し、少し間をおいて、

「shigge! ドリームスカムトゥルーだよ!」

少し気が多いわ~たしなり~に~♪

この時僕の頭ではドリカムの“決戦は金曜日”が流れていました。ガチアメリカ生まれアメリカ育ちのPhüeyがこんなネイティブジャパニーズなボケをかましてくれたおかげでだいぶ気合が入りました!(本当は8:2でエモさが勝っていました)

と、こんな感じで気合が入った状態で対戦相手(2015年以来1年ぶり2度目)のTrekkie Traxが待つLounge NEOへ! 
初のNEOでみんなも気合十分でした! トレッキーの面々も最高のプレイで答えてくれました! 本当に楽しかった! が、開始するとずっと気を張っていた僕とcskの最バカコンビがいの一番にノックアウト! 続いてyoshinobuもダウン! いつも冷静な子猫こと103i(トミー)もダウン! 気づけば朝6時! そのまま品川へ向かい新幹線で大阪へ!

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ライブ風景
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ライブ風景
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パーティー終了後、立てなくなったyoshinobuとそれを介抱する河合兄弟

大阪が終点なので、各々ボロボロの体で席を取り、とにかく死んだように寝て大阪まで向かいました。大阪に着くと駅員さんに起こされ、二日酔いとゆうかまだ酔ってる体に鞭打ち駅のホームに出て点呼をしました。

cskがおらんやねーか。

めちゃくちゃ酔っ払ってたのにマジで血の気が引きました。確実に一緒に乗ったはずなのに……とにかく電話や! と思い電話することに……。

プルル……プルル……。

「……はいっ……。」

(よかった、出た……。)

「どこおると?俺らホームにおるっちゃけど……。」

「もう外出たちゃ!!!!! ガチャ!!!」

まじなんなんこいつって本気で思いましたね。思い出して書いてる今もまた殺意が蘇ってきました……。もういいやこいつは、ほっとこと思い、大阪市内に予約していたホテルへと向かいました。パーティーのリハーサルまで少し時間があったので仮眠をとりました。夕方くらいに別のホテルを取っていたcskとも合流し、朝の無礼を詫びさせようと思って、おい! と声をかけると、cskが小さく話し出しました。

「駅ついてさ、改札出て新大阪の駅の近くにとったホテルの住所をスマホにいれて歩いて行こうと思ったらさ、到着予想時間が車で1時間後とかいうっちゃん。あれー、あれー。おかしいなー、怖いなーと思ったら俺、京都おったっちゃん。」

2016年一番笑いました。大阪終点なのに1つ手前の京都で謎に下車して、心配する俺に当たり散らしていました。ほんと最低です。が、めちゃくちゃおもろかった上に再度新幹線の切符を買って大阪にきたときいて許しました。

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5月28日 大阪公演のフライヤー
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大阪到着直後の移動風景

大阪のこのパーティーでは、初の方とかもいたんですが、大阪の出演陣がみんなほんとにかっこよくて……。会場であったCircus Osakaは雰囲気も音も最高によくて、あそこでプレイできたのは本当にいい経験になりました。

ただ心残りは、東京の酔いをまだ大阪でも引きずっていたことでした……。

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大阪の才能metome氏とRyuho Kotoge氏
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大阪の良心AVV氏と茶化しにきたSeiho

翌日の京都へは大阪で1泊して昼過ぎに向かうことにしました。京都ではパーティーの主催者でもあるTOYOMU君が準備してくれた京都ならではの古民家を改装したホステルに泊まりましたが、雰囲気がよくて最高でした!

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5月29日 京都公演のフライヤー

パーティー会場はWEST HARLEM! 地下にあるクラブで福岡で昔お世話になっていたクラブのような雰囲気があり地元に帰ってきたかのような空気感で、出演していた京都のローカルDJとアーティストもクラブと街とフィットしていて最高でした! そして僕の高校の先輩でもあるlee(リー)も参加していたのもすごいよかったなと! 

京都はデイパーティーだったので、終わってから少しだけ京都の街を散策して、例の古民家で過ごしたんですが、大部屋だったので、修学旅行にまた来たような感覚になりました! 

ただ心残りは、東京の酔いをまだ京都でも引きずっていたことでした……。

この翌日、PhüeyとDJ NHK Guyと別れて福岡に帰りました。

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古民家で修学旅行のように眠る我々
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鴨川にオオサンショウウオいましたよ! と自慢げな103iとgrasss

このツアー後、多くのメンバーがレーベルから離れました。ヨムとして第1章が終わった瞬間でした。約3年の月日でいろんな方々と関わってきましたが、レーベルとして突き進んだ音楽的な部分、パーティーピープルとしての部分、そういったものがこの年に一応の収束を見せたのだと思います。

このあとかなりの期間、燃え尽き症候群になってしまったんですが、大都市3都市にツアーでまわり、当時のメンバーがそれぞれ今の自分、そしてこれからの自分を見つめ直すいいきっかけになったのではないかなと思っています。少し強引かもしれませんが……。

このツアーの様子はこちらから!

Yesterday Once More – TOUR RECAP 2016