本年度ゴールデングローブ賞で、作品賞&監督賞の主要2部門を受賞、先日発表されたアカデミー賞にも10部門でノミネートされ、世界の映画賞を席捲中の話題作になっているサム・メンデス監督作『1917 命をかけた伝令』が2月14日(金)から全国で公開される。この度、本作の撮影風景を収めた特別映像が到着した。
『1917 命をかけた伝令』アカデミー賞受賞のロジャー・ディーキンスによる神秘的映像が解禁
今回到着した特別映像は、本作の中でも、特に見事な光と闇のコントラストを映し出している撮影シーンを収めたもの。“屋外ロケでワンカット撮影”のために照明が使えないため、あたりを照らすのは照明弾の明かりのみ。シーン全体を撮るには何秒の照明弾が必要かを計算し、事前に模型を使って影の動きを確認、すべての人間が計算通りに動くことはもちろん、影の動きまでをも把握した上で初めて描き出すことの出来る究極の映像だ。
敵地を走り抜ける若き伝令兵の目に見えない脅威、曲がり角の先に潜む恐怖を見事に照明弾のみで表現してみせた撮影監督のロジャー・ディーキンスに対し「照明で物語を雄弁に語れるのが撮影監督のロジャー・ディーキンスだ」と惜しみない賞賛の言葉を贈るメンデス監督。「照明弾の作る影の動きは不気味な印象を残す」と語る彼の言葉通り、美しさを感じさせながら、どこか不安を掻き立てるような神秘的な映像が完成した。
ディーキンスは「今回のように舞台が屋外の作品では、天候と自然光の状態が鍵となる。この映画では塹壕の中を走り抜け、360度方向転換することもあるから、照明を使用することができない。また、物語の進行順に撮影するから、シーンとシーンを自然につなぎ合わせるためには曇り空の中での撮影が必須だった。朝の時点で晴天だと撮影ができないから、その場合はリハーサルを行ったよ」と語り、当時の苦労を振り返っている。
海外でも「本年度の作品でめざましい技術的な成果を残した作品の一つ」とバニティ・フェアで評され、その画期的な撮影および演出にも注目が集まる本作。戦場に密着する異次元の映画没入体験をぜひ、味わってみて欲しい。
『1917 命をかけた伝令』照明で物語を語るロジャー・ディーキンスの圧巻の映像! 特別映像
INFORMATION
1917 命をかけた伝令
2月14日(金)全国ロードショー
監督:サム・メンデス(『007 スペクター』(15)、『007 スカイフォール』(12)、『アメリカン・ビューティー』(99)ほか)
脚本:サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ(「ナイトメア ~血塗られた秘密~」シリーズ)
製作:サム・メンデス、ピッパ・ハリス(「ナイトメア ~血塗られた秘密~」シリーズ、『悲しみが乾くまで』(08)ほか
撮影監督:ロジャー・ディーキンス(『ブレードランナー2049』(17)、『007 スカイフォール』(12)ほか)
出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングほか
配給宣伝:東宝東和
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