日本でも絶大な人気を誇る世界的ハリウッドスター、ブラッド・ピットが初めて宇宙に挑み、アカデミー賞受賞も有力視される『アド・アストラ』がいよいよ今月20日(金)に公開される。このたび、本作の監督を務めたジェームズ・グレイが何よりもリアリティにこだわるべく、情報収集のための「宇宙飛行士の夕食会」を開いていたことが明らかにされた。
NASAやスペースX社らを招待!「宇宙飛行士の食事会」
「映画をできる限り信じられるもの、科学的に正確なものにするために、リサーチを大量に行ったんだ」と胸を張るグレイ監督は、本作のリアリティを追及するためのアドバイザーとして、NASAやその他の宇宙機関の力を借りたという。
世界の大富豪イーロン・マスクが共同設立者及びCEOを務めるスペースX社などの協力のもと、製作期間中グレイ監督「宇宙飛行士の夕食会」を開いたという。グレイ監督はこのときの様子を「NASAやJPL(ジェット推進研究所)、スペースX社など、宇宙飛行士や数人の専門家を招待した。彼らのこれまでの経験と今後予測していることについて、たくさんの洞察とアイディアを貰い、学んだんだ」と語っている。
リアリティ追求のため「宇宙飛行士の実際の経験に基づいた脚本で」
それだけでなく、元宇宙飛行士が脚本執筆の段階から協力し、劇中の宇宙での動作やアクションに合理性のあるものかを判断するため撮影に立ち会ったというエピソードも。
グレイ監督は本作の脚本の魅力について「宇宙飛行士の実際の経験に基づいた脚本で、誰もが思いつくような典型的なSF宇宙映画とは異なっているんだ」と自信を述べた。想像や理想でなく、宇宙を経験した者たちの生の声を反映させたからこそ、本作に偽りのないリアリティが生まれたのだ。
さらに、劇中に登場する宇宙ステーションやスペース・シャトル、アイテムのディテールにも本物志向へのこだわりが。グレイ監督は「時代が変わっても変わらない私たち人間の生活の基本の要素を大切にしたんだ。必要以上の未来的な技術で、観客の気を散らしたくないと思った」と特別な想いをコメントした。
こうした徹底した本物志向により完成した本作は、ブラッド・ピットのキャリア史上最高の作品とも伝えられるほど。壮大なスペース・アドベンチャー大作がついに幕を開ける!
映画『アド・アストラ』予告編 9月20日(金)公開
INFORMATION
アド・アストラ
9月20日(金)全国公開
監督:ジェームズ・グレイ
脚本:ジェームズ・グレイ&イーサン・グロス
出演:ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランド
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