昨年映画の歴代興収記録を塗り替えたマーベル・スタジオ作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)“フェーズ3”の集大成として公開された本作は、そのスケールの壮大さや感動的なまでのストーリーに世界中から賞賛の声が送られた作品だ。そんな本作を手がけた兄弟監督アンソニー&ジョー・ルッソがインタビューに応え、今後さらなる展開がMCUに待ち受けていることを明かし、注目を集めている。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を超えるMCU超大作にルッソ兄弟が挑戦!?
インタビューに応えたルッソ兄弟は、その中でマーベル・コミックの人気シリーズ「シークレット・ウォーズ」を映画化する夢を語っている。「シークレット・ウォーズ」とは、コズミック・ビーイングという通称で呼ばれる神々(もしくはそのような存在)のひとりである「ビヨンダー」というキャラクターが中心となり展開されるストーリーとして知られている。マーベル・コミックに登場するヒーローやヴィランが、ビヨンダーの手によってバトルワールドという闘技場に集結させられ、闘いを強いられるという、まさに人間を超越した存在との物語となっている。
本シリーズには、アベンジャーズのメンバーでもあるアイアンマンやキャプテン・アメリカ、マイティ・ソーにスパイダーマンといったヒーローをはじめ、MCUには登場していないファンタスティック・フォー、X-MENなどの面々も参加しているのが特徴的。ドクター・ドゥーム、ドクター・オクトパス、征服者カーン、ウルトロンなどそれぞれのヴィランたちも集結し、ヒーローたちと闘うので、これまでのMCUとは比にならないほどのスケールでストーリーが展開することになる。
ルッソ兄弟は「シークレット・ウォーズ」の映画化にあたって、「ヴィランたちがヒーローとチームを組むというアイデア」を実現させたい様子。ジョー監督は「アンソニーと僕はヒーローとヴィランの複雑な関係が好きで、ヴィランが自分のストーリー上は自らをヒーローだと信じていることも好きなんです。それらがあらゆる意味で「シークレット・ウォーズ」に組み込まれているんですよ」と自身の夢を語りながら、「(ルッソ兄弟自らが手がけた)「インフィニティ・ウォー」シリーズのスケール感で何かを実行するとなると、「シークレット・ウォーズ」を実現させる夢に直結してくるんです。もっといえばさらに壮大なスケールにもできる」と、もし「シークレット・ウォーズ」の映画化が決定すれば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から2作連続で続いたあの「インフィニティ・サーガ」をも超えるスケールになることを明かしている。
加えてアンソニー監督は「おそらくあなたが想像できる中で、最も壮大な映画になるはずで、だからこそ私たちも(「シークレット・ウォーズ」の)ストーリーに本当に興奮するんですよ。「インフィニティ・サーガ」の頃よりもさらに大きな野望ですね」と自身の興奮を抑えきれない様子で説明している。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』をも超えるスケールとなると、またもやMCU作品が歴代興収記録を塗り替えてしまう可能性もあるかも!? 今後のマーベル・スタジオ作品にも注目だ!