ついに本日7日(水)、デジタル先行配信が始まった全世界興収No.1に輝く映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』。約10年間に及んで世界歴代興収記録1位の座を守り続けた『アバター』を抜いた本作が、実はまったく違った内容になっていたかもしれない。
宿敵・サノスが『アベンジャーズ/エンドゲーム』のナレーターに?
「アベンジャーズ」シリーズの第3作にあたる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で宿敵として姿を現し、アベンジャーズだけでなく、全人類を脅かした最凶のヴィラン、サノス。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』両作の製作当初では、そのサノスが重要な役割を果たす予定だったようだ。
Marvel Studios’ Avengers: Infinity War Official Trailer
Marvel Studios’ Avengers: Endgame – Official Trailer
両作の監督を務めたアンソニー&ジョー・ルッソ監督がインタビューで「サノスが映画全体をナレーションする案があったんだ。ギャング映画みたいなトーンで、彼自身の視点から重々しいナレーションが流れる予定だった」と、サノスが映画のナレーションを務める予定だったことを明かしている。また「面白い実験だったよ。彼のキャラクターを多く学ぶことができたし。ただ構造的に映画としてまったく機能しなかったんだ」と、この案が採用されなかった理由についても語っている。
さらに映画内でサノスの過去を語る回想シーンも含まれる予定だったようだ。両作の脚本家であるクリストファー・マーカスは「若かりし頃のサノスが(サノスの故郷である)惑星タイタンで、自身の主張を繰り広げる回想シーンのようなものを書いていた。なくなってしまった理由は(スーパーマンの)ジョー=エルが惑星クリプトンで自身の主張を繰り広げる感じと似すぎていたからなんだよ」と話している。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』ともに、良くも悪くもサノスをメインキャラクターにすえたストーリーが展開される構想だったようだ。もしこの構想通りに映画が製作されていたとしたら、もっと物悲しい内容になっていたかもしれない。