破格のメガヒットによって映画史を塗り替え続ける「アベンジャーズ」シリーズが、この春ついに完結。『アベンジャーズ/エンドゲーム』が現在大ヒット上映中だ。
ありがとう、スタン・リー!
公開からわずか11日間で世界累計興行収入20億ドルを稼ぎ出し、『タイタニック』の記録をあっさりと追い抜き、現在1位である『アバター』の記録を猛追する本作は、日本でもすでに前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の興行記録を抜き去り、40億円を突破するなどまさに大ヒットを記録している。
すでに作品を鑑賞したファンからは、SNS上で、“歴史に残る1作”、“笑って、泣いて、興奮してこんなに感情をゆさぶられるなんて”、“こんなに号泣するとは思わなかった”など、絶賛のコメントが続出。
さらに「アベンジャーズ、ありがとう」と、これまで11年にわたり描かれてきたアイアンマンや、キャプテン・アメリカ、ソーらアベンジャーズ達を労うの声もあがった。そしてもう1人、多くのファンが「ありがとう」という言葉を送ったのが、スタン・リーだ。
スタン・リーは、「ソー」、「アイアンマン」、「ドクター・ストレンジ」、「スパイダーマン」、「アベンジャーズ」 など、現在マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を代表するキャラクターを数多く生み出し、原作を手 掛けたまさにマーベルだけではなく、コミックス出版業界におけるレジェンドと言っても過言ではない実績と功績を成し遂げた人物。まさに彼の偉業無しには、今のMCUはこの世に存在しなかっただろう。
しかし、彼がこの「エンドゲーム」の結末を見届けることはかなわず、昨年の11月12日、95年という生涯に幕を閉じたのだ。この報道は日本国内でも各メディアで取り上げられ、多くのファンから悲しみの声が続出。その日SNSでは、彼がコミックの編集後記の締めの言葉としていつも使っていた「エクセルシオール!(さらなる高みへ)」という言葉であふれかえるほどだった。
その後、彼が生み出した『ブラックパンサー』が、コミックス原作映画としては史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネート。そして今、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は全世界累計興行収入ランキングの1位を射程圏内にとらえている。
MCUの立役者であり、マーベル・スタジオのプレジデント兼プロデューサーを務めるケヴィン・ファイギは、スタン・リーについて「彼が、『ブラックパンサー』がアカデミー賞作品賞にノミネートされたのを見届けられなかったことに、とても苦い想いを感じているよ。彼はこの映画でもカメオ出演しているんだ。これは彼の最後のカメオ出演だ。だから、彼は、MCU22本の映画全部に出演したんだ。それはとてもナイスだと思うよ」とコメントを寄せている。
Just because the spoiler ban is lifting, doesn’t mean you shouldn’t treat your fellow humans with respect and dignity during discourse. Or that you should run around intentionally trying to spoil the movie for people who haven’t seen it…#BeKindOutThere#NuffSaid pic.twitter.com/MMl6bpXQ4P
— Russo Brothers (@Russo_Brothers) 2019年5月6日
彼は、マーベル作品のどこかのワンシーンに必ず登場し、時にクスッと観客を笑わせ、時に考えさせられるようなセリフで作品を盛り立てており、彼の登場シーンはファンにとって楽しみにしている要素のひとつだった。
これまで、街の住人から、宅配業者、スクールバスの運転手、バーテンダー、カジノで豪遊する老人など多くのキャラクターに扮し、ソーが飲んでいた酒を煽りベロベロになるなど、愛くるしい姿でファンだけでなくキャストや、スタッフ皆に愛されたスタン・リー。最後のカメオ出演作である本作の登場シーンを是非その目で確かめてほしい。
“スタン・リーよ、ありがとう。エクセルシオール!”
INFORMATION
アベンジャーズ/エンドゲーム
大ヒット公開中
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
出演:ロバート・ダウニー Jr.
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© Marvel Studios 2019
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