MCU作品の集大成であり、大きな節目となる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が遂に公開。まだ劇場で観ていない、むしろ今まで一度もマーベル作品を観た事のない人も少なくないのでは? そんな方に、今作にスパイダーマン役として出演するトム・ホランドからアドバイスが! 他にも彼の好きな音楽や、日本での思い出を単独インタビューで伺った。
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」本予告
https://www.youtube.com/watch?v=ET87HGsLEOk
今日本を、いや世界を賑わせているのは他でもない、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』だ! 『アベンジャーズ』シリーズ最新作である今作は紛れもなく映画史に残る“事件”と言えよう。「アベンジャーズ、全滅。」そんな物騒なスローガンを掲げた今作のPRで約8か月ぶりに再来日を果たした俳優、トム・ホランドはスパイダーマンとしてインフィニティ・ウォーに参加している。しかし、スクリーンの外の彼はピーター・パーカーよりもチャーミングで魅力的。今回はそんな彼に単独インタビュー、気になるその素顔を暴いていく。
Interview:トム・ホランド
昨年公開された『スパイダーマン:ホームカミング』で初来日を果たした際に「日本に住みたいくらい」と言ってくれたトム・ホランド。再来日の感想は?
トム・ホランド(以下、トム)「最高だよ! プレミアの前日にオフを貰っていたんだけど、新幹線で京都に行って来たよ。新幹線はやっぱり最高だね(笑)。京都ではいくつかの寺を見てまわり、茶道(ちゃどう、と発音していた)を体験したよ。金閣寺にも行ったけど、本当に信じられない程の美しさで驚いた。一日を通して、平和的な体験を通して日本の魅力を堪能させてもらったよ!」
通称:大食いのトム・ホランド。若干22歳という事でまだまだ育ち盛り? な彼は、今回の来日でどんな日本食にトライしたのだろう?
トム「鉄板焼きを食べたね! とても美味しくて、めちゃくちゃ食べたよ」
普段好きな食べ物、または嫌いな食べ物ってある?
トム「基本好き嫌いはないから、何でも食べるよ。ただ、本当に唯一嫌いな食べ物があって……。キノコ類なんだ。食感がとにかく嫌いなんだよね、なんか気持ち悪くて(笑)。でも、色々な種類のキノコを試して克服してみようとも思った。けど、やっぱりどれも食感がダメだったね。
僕自身は普段、実はあんまり冒険家タイプではないのだけど、今回の来日では折角の機会だから、色々な物を食べることにしたんだ。人生で初めてタケノコも食べたし、日本では食の冒険を楽しませてもらったよ!」
さて、時代に口髭を生やすニュースメディアQeticとして是非聞いておきたい質問がある。前回、来日した際は口髭を生やしていたトム・ホランドだったが、今回は綺麗さっぱり剃っていたのだ。俳優といえば、オフの時は髭を伸ばし放題なイメージであるが、ズバリ彼は口髭を生やす派なのか・剃る派なのか!?
トム「ツルッツルに剃る派だね(笑)! 前回来日したときは、ある作品の役作りの一貫で生やしていたんだ。監督が僕に口髭があると、どういう印象になるか見たがってさ。ところが、僕に髭が全く合わないと分かった瞬間に「剃って良いよ(剃れ)」って言われたから、すぐ剃ったよ(笑)」
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の前作にあたる『ブラックパンサー』は、その内容だけでなくケンドリック・ラマーの手がけたサウンドトラックも喝采を浴びた。ダンスが大の得意である彼は普段、どんな音楽を好むのだろう?
トム「僕はケンドリック・ラマーのビッグファンなんだ! この前のロンドンの公演にも行ったけど、最高だった。僕自身はオールドスクールな音楽が好みで、特に90年代のブラックミュージック、王道なクラシックロックが好きだ。ラップが好きではあるんだけど、テンプテーションズとかも好きでね。ロックではレッド・ツェッペリン、エリック・クラプトンとかが好き。『マイティ・ソー バトルロイヤル』でツェッペリンの“Immigrant Song”が使われていたけど、最高にクールだったよ。
ジムでワークアウトをしている時や、リラックスしている時も僕が聴く音楽は自分より遥かに年上なものばかり。こんな風に昔の音楽ばかり聴くものだから、新しい音楽を発見する事が難しいんだ。何かオススメがあると教えてほしいよ!」
さて、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』だ。トム・ホランドはピーター・パーカーことスパイダーマン役としてマーベル作品に登場するのは、今作を含めて3度目だ(『シビル・ウォー』、『ホームカミング』)。実は彼が“ネタバレ常習犯”としてマーベルに目をつけられているのをご存知だろうか?
MCUの集大成と言われているため、マーベルは脚本に偽のシーンを含む等して他作品に比べ、とても厳重に『インフィニティ・ウォー』のネタバレが流失しないように対策を練っていた。出演する俳優陣も、自身の登場シーンのみの脚本しか与えられておらず、映画の全貌を知る者は少ない(ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチだけは「全ての脚本を読んだ」と、米テレビ番組グッドモーニングアメリカに出演した際に語っている)。ところが、この“ネタバレ常習犯”ことトム・ホランドは、今回その脚本すら渡されなかったのだ! 更に、自分が一体誰と共演するかも知らされておらず、視線の参考にと用意されたテニスボールを相手に演じていた事を明かしている。……ぶっちゃけ、演技は大変だったのではないだろうか?
トム「そんなに難しくなかったよ。脚本がない状態でも、ピーター・パーカーというキャラクターはよく理解していたからね。ただ、やはり脚本を読んでいないということで複雑な状況ではあったからルッソ兄弟や、脚本を読んで内容を理解している俳優からアドバイスを貰っていたよ」
過去作も数多くあるこのシリーズに、未だ一度も手をつけた事がない、又は数作品しか観た事がないというマーベル初心者も少なくないはず。そんなファンに向けて、最後にスパイダーマンはこんなアドバイスをくれた。
トム「新たなマーベルファンになろうとしている皆! 僕からの宿題だ! 悪い事は言わない、『インフィニティ・ウォー』を観る前にもし時間が少しでもあるならこれまでの作品を1本でもぜひチェックしてほしい! 『アイアンマン』と『アイアンマン2』、そして『アベンジャーズ』はオススメだね。あと、僕のお気に入りは『キャプテン・アメリカ/ウィンターズ・ソルジャー』と『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』だから、それも観てほしいな。『マイティ・ソー』の1作目や去年の公開された『マイティ・ソー/バトルロイヤル』も、楽しい作品だから好き。『アントマン』、『ドクター・ストレンジ』も最高! 言い出すとキリがないんだけど(笑)!」
今回、トム・ホランドが提案してくれた“宿題”だが、この中でも本作の監督がメガホンを握った『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』のだけでも観れば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場する多くのキャラクターを理解する事ができるだろう。勿論、時間に余裕がある方には是非共他作品も観てほしいのだが……全く、言い出すとキリがないのでこの辺で止めておこう。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
4月27日(金)全国公開
原題:Avengers: Infinity War
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ロバート・ダウニーJr./クリス・エヴァンス/ベネディクト・カンバーバッチ/トム・ホランド 全米公開:2018年4月27日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2018MARVEL
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