2018年4月27日(金)、ついに全国公開されたマーベル・スタジオ最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。本作は、6つすべてを手に入れると全宇宙を滅ぼす無限大の力を得る“インフィニティ・ストーン”を巡り、 最凶最悪のヴィラン・サノスと、最強ヒーローが集結したアベンジャーズが激突! これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品はすべて本作への“伏線”だったと言っても過言ではなく、「#0427ガチ全滅」という意味深なハッシュタグが生まれるほど、公開前からメディアやSNSを通してファンたちの期待と不安を煽りまくってきた。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」本予告

この超話題作の公開を前に、これまで兄弟であるジョーとともに『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビルー・ウォー/キャプテン・アメリカ』を手掛け、本作の監督も務めたアンソニー・ルッソ氏が来日! そこで今回は、マーベル作品の大ファンである高岩遼氏(THE THROTTLE、SANABAGUN.、SWINGERZ)が監督を直撃した特別企画をお届けする。

高岩遼氏が作品の見どころや裏側を聞くとともに、マーベル作品にまつわる自身の “夢”も直訴!? さらにはさまざまな噂が飛び交う『アベンジャーズ4(仮)』の情報も探った!

Interview:アンソニー・ルッソ×高岩遼

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故郷・岩手から夢を追って上京したひとりのジャズマンが、ストリートから這い上がり、なんと世界的な映画監督と対面。これも彼らしい“成り上がり”――対談は、高岩遼氏がアンソニー・ルッソ氏に自身の夢を語ることからスタート!

高岩遼(以下、遼) 僕はバンドをふたつ持っていて、ソロではジャズをやるんだけど、ずっと東京のストリートで警察に追われながらやってきて、やっとここへ来ることができました。マーベル作品が大好きで、トニー・スタークの吹き替えをやるのが夢です。

アンソニー・ルッソ(以下、アンソニー) Wow!クールだね。まだその夢は叶ってないんだよね? でもいつか叶うかもしれないから諦めないで。アベンジャーズにおけるトニー・スタークの役柄がそうであるように、ロバート・ダウニー・Jr.はこのアンサンブルキャストの中で同じような役割を担っているんだ。彼からマーベル・シネマティック・ユニバースのすべてが始まったわけだし、彼はあの役柄をとても見事に演じ切っている。それから彼はキャストの中でも年上としてみんなにアドバイスをするし、よくランチ会なども開催してるよ。作品作りにおいて、彼がいてくれることはとても素晴らしいことなんだ。

 素晴らしい。トニー・スターク、諦めないよ。無茶ぶりかもしれないけど、僕をアベンジャーズのヒーローで例えるとしたら誰ですか?

アンソニー 誰とは言えないけど……そういうオーラというかバイブスを出しまくっているので、マーベルの世界観にすんなりなじむはずさ! アベンジャーズはチームワークが抜群なんだけど、何より一人ひとりが現場に持ってくる情熱やエネルギーのレベルが素晴らしいんだ。みんなプロ意識が高く、常にベストを尽くしてくれる。本作ほど、才能のあふれるキャストがこれだけの人数で一堂に会した映画というのはおそらくないでしょう。

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本作には、アイアンマン役のロバート・ダウニーJr. をはじめ、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンス、ソー役のクリス・ヘムズワース、ハルク役のマーク・ラファロらこれまでのアベンジャーズ作品に登場したメンバーに加え、新たなヒーローたちが参戦。トム・ホランド演じるスパイダーマン、ベネディクト・カンバーバッチ扮するドクター・ストレンジ、さらには銀河一の落ちこぼれチーム “ガーディアンズ”にブラックパンサーまで! 新旧メンバーが力を合わせるド迫力のアクションと、複雑に交差する人間ドラマも大きな見どころだ。

アンソニー それぞれが単独映画で自分のキャラクターを長年演じてきたし、こうやって顔を合わせて共演する場がいかに貴重かということもキャストたちは自覚しているので、現場では意気揚々と楽しんでたね。また、“群像劇”という意味では、誰か一人だけが主人公ではなく、全員が主人公なんだという気持ちを持っていたので、協調性と創造性にあふれる現場だったよ。

最高のキャスト×ヒーローたちが集結する本作。しかしそれは、「宇宙に生きる生命の半数を消す」という野望に燃える、これまでとは比較にならない強大な敵・サノスの存在によってであり、そこには本作のテーマのひとつである「ヒーローとは?」という葛藤が渦巻く。

 監督は「テーマ性から作品作りを始める」と言っているのを見たんですけど、『インフィニティ・ウォー』のテーマは何ですか?

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アンソニー 彼が言うように、伝えたいテーマから作品作りはスタートする。ただし、マーベル・シネマティック・ユニバースは、1本目の『アイアンマン』から各ヒーローのシリーズと過去2作のアベンジャーズを経て、“ひとつの物語”を紡いできたんだ。今回は、これまで登場してきたヒーローたちが全員で力を合わせなければ、とてもじゃないけど敵わない最強のヴィラン・サノスが登場する。その中で、「ヒーローであるには代償や犠牲が伴う」ことや、「ヒーローをやめたくなるほどの代償への一線をどこに引くのか」というところにテーマのひとつがあるよ。

 それがインフィニティ・ウォーで描かれるんですね。次回の『アベンジャーズ4(仮)』では、日本人俳優や日本を舞台にしたシーンが登場するような噂を聞いたんですが。

アンソニー ハハ、今は『インフィニティ・ウォー』に集中しているので、次の出演者に関して具体的なことはまだ言えないよ。ただ僕は今回が念願叶っての初来日で、東京はたくさんのイメージや映像で見てきたけど、実際に来てみるとそれを上回る素晴らしいところばかりだった! こんなに来るのが遅くなってしまったのが信じられない、もっと早く来たかったね。

現時点で2019年5月3日に米国公開予定の『アベンジャーズ4(仮)』には、某日本人俳優の出演と、日本を舞台にした場面やヤクザのキャラクターの登場などが噂されている(監督には某日本人俳優が演じる役の付き人などで、ぜひ高岩氏の出演をオススメしたい)。

アンソニー 来日してみて、東京の街はすごくインスピレーションにあふれる街だなと感じた。映画向きというか、スクリーン映えする街だね。具体的な場所は挙げられないけど、街はビルがあって、高速道路があって、高架線があって……階層的・多層的な作りが印象的。実は続編の4作目では日本がかなりフィーチャーされることになるよ、みなさん期待していて!

監督の言葉に期待しつつも、まず今は『インフィニティ・ウォー』を見なければ始まらない! 本作は初見でも、シリーズファンでも、誰もが楽しめるエンタテインメント大作になっているはずだ。

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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

4月27日(金)全国公開

原題:Avengers: Infinity War
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ロバート・ダウニーJr./クリス・エヴァンス/ベネディクト・カンバーバッチ/トム・ホランド 全米公開:2018年4月27日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2018MARVEL
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Photo by SK
interview&text by ラスカルNaNo.works