マシュー・マコノヒー演じる“成長しない”主人公に注目！ハーモニー・コリン監督作『ビーチ・バム まじめに不真面目』が公開決定｜副題考案はみうらじゅん＆町山智浩

ハーモニー・コリン監督最新作『The Beach Bum』（原題）の邦題が『ビーチ・バム まじめに不真面目』に決定し、4月30日（金）よりキノシネマみなとみらい・立川・天神の3館ほかにて公開されることに。

ハーモニー・コリン監督最新作『ビーチ・バム まじめに不真面目』が公開決定！

マシュー・マコノヒーが演じる主人公・ムーンドッグは、かつては天才詩人ともてはやされたが、酒と女に溺れ、才能をムダにしたホームレスだ。ムーンドッグはある事件をきっかけに無一文となり、時にクレイジーな仲間達（スヌープ・ドッグ、ザック・エフロン、マーティン・ローレンス、ジミー・バフェットら）を頼りながら、新たな詩を書くための旅に出る。しかし従来のロードムービーとは大きく異なるのは、主人公が旅に出ても“ぜんぜん成長しない”“一度も反省しない”という点。周囲は彼をバカ者扱いするが、主人公の本音は「人は皆、自分の内面を見つめる余裕がなくなってしまう。人生は山あり谷あり。俺はどんな時も自分に素直に、人生を楽しみたいだけ」というもの。

合わせて解禁となったポスタービジュアルは、毎日どんちゃん騒ぎのパーティをしているハウスボートの上で、主人公ムーンドッグ（マシュー・マコノヒー）が満面の笑みを浮かべる場面が切り取られている。キャッチコピーには、劇中の印象的なセリフ「Fun is a Fucking Gun」とその意訳「楽しんで生きるのは、闘いだ」を採用。この言葉は、トランプ前大統領の誕生がきっかけで本作の構想を思いついたというハーモニー・コリン監督が、本作に込めた力強いメッセージでもある。

なお本作の副題「まじめに不真面目」は、37年来の仲であるみうらじゅんと町山智浩による、1時間あまりに渡る弾丸トークをもとに決まったもの。映画をいち早く鑑賞した2人は、「主人公ムーンドッグは根が真面目で、実は細かいことを気にしてしまう性格だから、照れ隠しでふざけたキャラクターを演じている」と指摘。そして「実はまじめに不真面目を貫くって大変なんだよね」と意見が一致し、そこからこの邦題が生まれた。

別の邦題候補としては、主人公が詩人（ポエマー）でありヒッピーでもある事から、みうらはポエマーとヒッピーを掛け合わせた造語“ポエッピー”と共に「ハッピー・ヒッピー・ポエッピー」という案を生み出した。町山は、この浮世離れした主人公を一言で表し「渚の解脱マン」と名付けた。この2人の邦題が入ったチラシ2種は、映画館のチラシラックに設置されるほか、トークの詳細は4月26日（月）発売の『週刊文春 CINEMA！』誌上に掲載される予定だ。こちらも是非チェックを！