大ヒットを記録したマーベル・スタジオ作品『ブラックパンサー』で主演を務めたチャドウィック・ボーズマンが先日大腸癌のため、この世を去ったことが報じられた。世界中のファンが悲しみに包まれた中、この度『ブラックパンサー』のメガホンをとったライアン・クーグラーがコメントを発表し、その悲痛の思いを語っている。
ライアン・クーグラー「彼の病状を詳しく知らなかった」
クーグラーは声明の中で、「彼(ボーズマン)の病状を詳しく知らなかった」と語り、続けて「彼の家族が声明を発表した後、彼が私と知り合ってから共有したすべての時間において、病気を抱えていたことに気づきました」と、訃報を聞いたときに初めてボーズマンが大腸癌を患っていたことを知った、と明かしている。「彼は世話焼きであり、リーダーであり、信念と威厳、そして誇りを持った人でしたから、彼自身の苦しみをともに協力しあっている人たちに隠していたのでしょう。彼は美しい人生を歩んでいました。そして素晴らしいアートを作り上げた。来る日も来る日も、そして何年も。それが彼だったのです。彼は壮大な花火大会のような方でした。私は最後の日まで、鮮やかな火花が存在していたことを語り続けるでしょう」とボーズマンの人柄を語りながら、自身の胸中を語っている。
またクーグラーは2022年に公開を予定している『ブラックパンサー2』の脚本を執筆していた最中だったようで、「私は昨年準備をしながら、彼が語る言葉を想像して執筆していましたが、(ボーズマンが演じる姿を)見ることは叶いませんでした」とボーズマンが再びブラックパンサーことティ・チャラ役を演じることを前提に脚本を書いていたことを明かしている。
「また出会える日まで、彼は私たちのことを見守ってくれているはずです」とコメントを締めくくったクーグラー。きっと彼と同じように悲しんでいる方は世界中にいるはず。そんなファンの方々がいる限り、これからもボーズマンの勇姿は語り継がれるはずだ。