戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の『沈黙』(新潮文庫刊)を、アカデミー賞監督、巨匠マーティン・スコセッシが完全映画化した『沈黙-サイレンス-』(原題:Silence)が、2017年1月21日(土)より全国公開!
「初めて遠藤周作の『沈黙』を読んだあの日から28年、ずっとこの作品のことを考えてきました」と語るマーティン・スコセッシ監督にとって夢の企画。彼の最高傑作にして本年度アカデミー®賞最有力作品がいよいよ上陸。
映画『沈黙-サイレンス-』本予告
いくつもの困難を乗り越えて実現した一大プロジェクトである本作は、『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドを筆頭に、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら、各世代の実力派が名を連ねる。
そしてこの度マーティン・スコセッシ監督の来日が決定! 1月中旬に記者会見、日本人キャストとジャパン・プレミアのステージに立つことになった。来日決定を受けて、日本人キャストの場面写真3点が解禁された。
最初の一点は、窪塚洋介演じるキチジローが、十字架を突きつけられ、「転べ」と棄教を迫られる場面。トモギ村の村人たちに棄教を迫る長崎奉行は、「踏み絵」を踏むことでは容赦せず、「十字架に唾を吐け」と迫る。十字架を突きつける役人を見つめるキチジローの苦渋に満ちた表情が強烈だ。
続いて、棄教したとされるフェレイラ(リーアム・ニーソン)の真実を探るために長崎に潜入したロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とキチジローの姿をとらえたシーン。長崎奉行から隠れ、山中で激しい喉の渇きを訴えるロドリゴを抱えながら、右手を差し出して川へと案内するキチジロー。この後、二人の行く先には何が待ち構えているのか。
そして、長崎奉行所の牢屋にとらえられた隠れキリシタンたち5人。加瀬亮が演じる敬虔な信者である村人は、殴られて右目を腫らしている。本作でハリウッド・デビューを飾る小松菜奈も村人役だ。疲れ切った表情で誰かを見つめている姿が胸に痛く迫ってくる。
さらに、全員でアカデミー賞®受賞6回、アカデミー賞®ノミネート23回のスコッシゆかりの最高のスタッフと、時代考証や美術で日本人チームが参加し、舞台となる江戸初期の長崎を再現。
12月23日(金)から、全米4劇場限定で公開された『沈黙−サイレンス−』は、1スクリーンあたりの興収で1位となる16,000ドルを記録。米レビューサイト、ロッテントマトでも91%の満足度(12月25日現在)をマークし、賞レースでは、ナショナル・ボード・オブ・レビューでトップテン作品&脚色賞受賞を皮切りに、AFIアワードやボストン・オンライン批評家協会賞でトップテン作品に選定され、LA批評家協会賞《助演男優賞》の次点にイッセー尾形が選ばれるなど、4受賞14ノミネートを記録。1月24日に発表となるアカデミー賞®ノミネーションへの期待が高まるなど世界的にも大注目の作品となっている。
マーティン・スコセッシ監督と日本人キャストが集う『沈黙−サイレンス−』ジャパン・プレミアは、1月中旬に開催予定!
『沈黙-サイレンス-』
2017年1月21日(土)全国ロードショー
原作:遠藤周作『沈黙』(新潮文庫刊) 監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジェイ・コックス 、マーティン・スコセッシ
撮影:ロドリゴ・プリエト 美術:ダンテ・フェレッティ 編集:セルマ・スクーンメイカー
出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシ
配給:KADOKAWA
日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。次々と犠牲になる人々。守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは…