リスマスは恋人と一緒に『ラブ・アクチュアリー』(03年)を観てラブラブに過ごしたり~、家族揃って『ホーム・アローン』(91年)や『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(96年)を観て過ごしたいよね~★

…否!!!! クリスマスは一人ぼっち! クリスマスには幸せそうな家族や恋人がめちゃくちゃになる様子を観るのが最高なんじゃいい!!!!!! ということで、Qeticはクリスマスで浮かれまくっている世間に反旗を翻し、クリスマスに観るべきホラー映画を特集しちゃいます!!

クリスマスならではの恐ろしさを体験できる作品から、殺人アイテムがクリスマス・モチーフなど突っ込みどころ満載の作品など、一人ぼっちじゃなくとも友人同士で観ても盛り上がること間違いなし! でも皆さま、映画の真似をすることだけはくれぐれもしないように★ それでは、お楽しみ下さ~い!!

うかうか喜べない!? 恐怖のプレゼント編

『グレムリン』

あらすじ
クリスマス。ビリーは発明家の父親からとっても不思議な生き物モグワイをプレゼントされた。このモグワイを飼うには3つの大切な約束がある。1つめは水に濡らさないこと。2つめは光にあてないこと。そして3つめは真夜中の12時過ぎには絶対食べ物を与えないこと…。
ビリーはギズモと名付けて可愛がるが簡単に思われた約束は次々に破られ、なんとギズモの体からいたずら好きのグレムリンが誕生してしまった! どんどん増えるグレムリンに町中は大パニック。ヤツらを退治するために、ビリーとギズモの大奮闘が始まった!(84年公開)

レコメンドコメント
かわいらしい容姿のギズモがキャラクターとして人気が高く、一度目にした事がある人も多いでしょう。しかしこのギズモから生まれるグレムリンは正反対! 頭部を除いて体毛が無くなり、その代わり全身が爬虫類のような皮膚に包まれ、鋭い牙と爪を持った醜いモンスターとなるのです!! しかし、このグレムリン達、良家の育ちで仕事も恋愛も充実している主人公のクリスマスをめちゃくちゃにするという点は、醜くてても応援したいかもしれません(笑)。

『チャイルド・プレイ』

あらすじ
刑事に追われ、逃げ込んだ玩具店で最期を悟った殺人鬼は、傍らにあった人形を引き寄せ、不気味な呪文を唱え出した。やがて彼は壮絶な死を遂げる。数日後、6歳になったアンディは誕生日に母親から言葉を話す人形を贈られる。しかし、チャッキーと名乗るその人形には、あの殺人鬼の邪悪な魂が宿っていた!(89年公開)

レコメンドコメント
こちらも超有名なキャラクター、チャッキー人形で知られる作品。主人公の子供アンディが誕生日にもらうのは、グッド・ガイ人形。この人形、元の時点でけっこう不気味です。さらにこれに悪人の魂が乗り移るなんて怖すぎます! 家にある人形は全て捨てたくなること間違いなし! 未だに多くの人々にトラウマを植え続けている本作、まだ観ていない方は必見です!!

『暗闇にベルが鳴る』

あらすじ
クリリスマス・イヴの夜に女子学生寮の電話が鳴った。それが恐ろしい連続殺人事件の始まりだった…。 後世の作品に多大な影響を与えた、オリヴィア・ハッセー主演のホラー映画。(75年公開)

レコメンドコメント
派手なスプラッタ描写などは一切なく、じわじわと忍び寄る影が恐ろしい本作。クリスマスイヴに届けられる殺戮プレゼントは女子寮を狂気の渦に巻き込みます! 因みに2006年にリメイクもされていますがそちらは日本未公開。キャストにミシェル・トラクテンバーやメアリー・エリザベス・ウィンステッド等アメリカの若手女優が集結しており、さらに本家とは逆にスプラッタ描写がかなり激しいとのウワサ。まずは本作を観て、リメイクの公開を心待ちにしましょう!!

あの優しいお爺さんが?! サンタクロース殺人鬼編

『サンタが殺しにやってくる』

あらすじ
青年ハリーは子供の頃のサンタの間違った体験から、大人になってもサンタを溺愛するようになっていた。そんなハリーは会社でのイジメのストレスから、心の奥に深い闇を抱くようになる。ハリーの闇がピークに達した時、或るクリスマスの夜、サンタの格好になって恐ろしい計画を実行する。それは…良い子にはプレゼントを、そして悪い子には死を与える事だった!(80年米公開)

レコメンドコメント
父親扮するサンタクロースが、母親とエッチな事をしていたショックでおかしくなってしまう主人公ハリー。「自分がサンタクロースになればいい」という思考回路はめちゃくちゃ過ぎて共感できませんが、”悪い子”をおしおきする点、世の中の一人ぼっちの心を代弁してくれているかもしれません! ただのイロモノ作品ではなく、まさかの展開には息をのんじゃいますよ!!

『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』

あらすじ
幼少の頃、クリスマス・イヴの日に両親をサンタクロースの扮装をした強盗に殺されたビリーは、弟と共に児童福祉施設へ入所。そこで、ビリーは厳格な院長から「SEXは悪い事」、「悪い事をした人に罰を与えるのは良い事」と教え込まれる。18歳になり、おもちゃ屋さんで働きはじめたビリーは、とあるクリスマス・イブの日、サンタクロースの扮装を任される。それが、ビリーの中に眠っていた悪夢を呼び起こす事になるとは誰も予想しなかった…(84年米公開)

レコメンドコメント
サンタクロースが殺人を行うという設定があまりにも衝撃的すぎると公開禁止運動が行われたり、当時は大論争を巻き起こした大問題作! あの『スクリーム』シリーズや『ソウ』シリーズにも影響を与えたとも言われています! ストーリーは『サンタが殺しにやってくる』同様、本作も幼少期のトラウマからサンタクロースになって”悪い子”をおしおきするというもの。イチャイチャしている男女を血祭りにする様は両作品とも一人ぼっちクリスマスにぴったりですね★ 監督たちは我々同様、恋人で過ごすクリスマスに悔しさと羨ましさを抱き、このような作品を生み出したのではないでしょうか?!

『レア・エクスポーツ ~囚われのサンタクロース~』

あらすじ
クリスマスイヴを迎えた北フィンランド。考古学上の発掘作業で掘り起こされたのは、なんと本物のサンタクロース。ところがこのサンタクロース町の子供たちが歓迎するいわゆる普通のサンタクロースではなかった―。サンタクロースの国フィンランド発、世界各地で絶賛されたブラックユーモア溢れるクリスマス・アドベンチャー。(11年公開)

レコメンドコメント
サンタクロース由来の人物である聖ニコラウスには「悪い子供たちへのお仕置きのために悪魔クランプスを付き添っていた」という伝承があります。しかし、優しい太ったお爺さんのサンタ像が確立されていったことで悪魔クランプスの存在は忘れ去られてしまったそう。サンタクロース発祥の地ならではの本作では、その伝承から発想を得て、サンタを恐ろし~い存在として描いています! アドベンチャー作品ですが、自分の信じていたサンタが裏切られるという点でホラーでしょう!

クリスマスならではのモチーフが?! 変わり種殺人鬼編

『キラー・スノーマン』

あらすじ
‘雪だるま’が人々を襲う、ユニークなパニック・ホラー。吹雪の中、殺人鬼を乗せた護送車がトラックと激突。殺人鬼の遺伝子と雪が融合し、雪の怪物が誕生した!(96年米公開)

レコメンドコメント
タイトルの通りで、「殺人雪だるま男」がクリスマス気分の街を恐怖に陥れるというもの。お湯から雪だるまになったりと強引なところが笑える本作は、雪だるまのドヤ顔が見どころ。因みに、原題『Jack Frost』というタイトルの別作品にマイケル・キートン主演のクリスマス映画がありますが、そちらは感動作なのでお間違いのないように!!

『ジンジャーデッドマン』

あらすじ
レストランで食事中リーの家族は錯乱したミラードに父、兄を殺されてしまう。 その後、ミラードは死刑になるがそれに気に食わなかったミラード母はリーが経営するパン屋にジンジャーブレッドの粉を送りつける。その粉でジンジャーブレッドを作るとなんと殺人モンスタージンジャーデッドマンが誕生してしまう・・・。(05年米公開)

レコメンドコメント
ジンジャーブレッドに殺人鬼の魂が入っているという点で、劣化(?)版『チャイルド・プレイ』とも言えるでしょう。しかし、思いつくようでなかなか思いつかない珍設定にハマる人も多いのか、『ジンジャーデッドマンVSパペットモンスター』、『ジンジャーデッドマン サイテー絶叫計画』とシリーズ化もされています。是非、クリスマス定番のお菓子のジンジャーブレッドを喰らいながらご鑑賞下さいませ!!

(text by Yuka Yamane)

あらすじ参考サイト:Amazon.jpYahoo!映画