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いや、そんなこと考える隙がないくらい、圧倒的な3本があります。

あまりに強力な話題作であるゆえ、すでに観た人、当然観る予定の人がほとんどかもしれないけど、「最近あんまり映画館に行ってないんだよな〜」という人に最優先でおすすめしたい作品を厳選しました。

この3本、さすがに間違いないです。ぜひ「映画館はじめ」してみてください。

ボヘミアン・ラプソディ

公開されるやいなや大ヒットし、社会現象化しつつある『ボヘミアン・ラプソディ』(11月9日公開)。もしまだ観ていないのであれば、まずはこれを観ることを全力で勧める。普段映画館に行かない人に1本だけ2018年の映画を勧めるとしたら絶対にこれ。

本作はイギリスのロックバンド・クイーンのヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた映画だけれど、はっきり言ってクイーンについての知識は必要なし。というか、むしろない方が好ましいかもしれない。そこそこの知識ならあった方が楽しめる可能性はあるが(たとえば鑑賞前にクイーンの代表曲を少し聴いておくとか)、時系列の変更や映画的な編集がなされているため、マニアックにクイーンを愛するファンにとっては多少、気になる点があるかも。しかし、そうした点にとらわれすぎると本作の軸を見失ってしまう。そこが最大のポイントではない。

『ボヘミアン・ラプソディ』の楽しみ方は、伝記映画でもなく、音楽映画でもなく、ひとつの優れたフィクションとして観ること。

クライマックスに『ライブ・エイド』のシーンが来ることはとっくにネタバレしており、現実のその場面はYouTubeにいくつもアップされている。にもかかわらず、本作で『ライブ・エイド』のシーンになると多くの人が感動する。

なぜか? 

このシーンは、この映画でいくつもの伏線が回収される場面になっているからだ。ここに至るまでの文脈と、「完璧に再現」と観客に信じ込ませておきながらそのじつ映画だからこそ見せられる巧みな編集。

ただのライブシーンで感動するというのはどういうことなのか。そこに本作の物語としての、映画としてのいちばんの見るべき点がある。

アリー/スター誕生

音楽つながりで、レディー・ガガが主演の『アリー/スター誕生』(12月21日(金)公開)もこの冬の大注目作。

『アリー/スター誕生』は、1937年に公開されて以降何度もリメイクされてきた名作映画『スタア誕生』の現代版。歴史ある作品であるがゆえ、主演にレディー・ガガが起用されると発表された時は、それだけで保守的な批評家たちから批判があった。しかし、レディー・ガガ、および監督・脚本・主演を務めたブラッドリー・クーパーは、そうした批判のほとんどを跳ね返してしまった。

事実だけ並べてみても、アカデミー賞の前哨戦として知られる全米映画俳優組合賞で主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、アンサンブル賞と4部門で最多ノミネート、ゴールデングローブ賞でも作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、主題歌賞と5部門ノミネートとかなり高い評価を得ており、今回のアカデミー賞を総ナメにしそうな勢いなのだ。サウンドトラックも大ヒット中で、主題歌『Shallow』はグラミー賞で4部門ノミネートしている。興行成績も非常に良く、批評家と観客の両方を完全に味方につけた。

あらすじとしては、歌手になることを諦めたアリーが、世界的なミュージシャンであるジャクソンに見出され、スターへの階段をかけあがっていく――と、どこかで聞いたようなベタなストーリーなのだが、日本版オフィシャルサイトに掲載されているマツコ・デラックスの言葉を借りるとするならば「ベタを観に行け!堂々と!!」なのだ。

単なる音楽映画ではなく「君たちはどう生きるか」的な普遍性のあるテーマを中心に据えた骨太な物語は、日本でも多くの人の心に訴えかけるだろう。

最後の1本もチェック!

山田宗太朗

山田宗太朗

ライター

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