「本作は実話を基にした物語です」という話題作が近頃非常に多い気がします。知られざる事実を詳細に知れるので、損なことはないですが、もっとフィクション要素が強い作品も見たいな、と感じてしまうときもあります。ハラハラドキドキはするけれど、ラストのハッピーエンドは頭のどこかで分かってしまいますしね。今後の話題作に期待! それでは今週の「アナタに送るオススメ映画」はコチラ。

『99分,世界美味めぐり』

2016年1月30日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー

「美味しさとは見た目の美しさである」と言わんばかりに、見目麗しいミシュラン獲得店の食事を紹介していく本作。もはや次元を越えた創作料理に「食はアートであったのか?」なんて呟きたくもなる。しかし一般人が、到底足を踏み入れることのない名店ばかりで、映画で楽しめるぐらいが丁度いいのか……。多く紹介されるなかに、堂々と日本の一流店も登場しているので、少し誇らしくもなるが。グルメには必見の一本。

監督:トーマス・ジャクソン 他
出演:アイステ・ミセビチューテ

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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』

2016年1月30日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

大御所、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが夫婦役を演じる今作は、歳を重ねた夫婦がNYで新しい家探しをする物語。家というのは、人間とともに成長するもので、使い勝手もその人次第。欠点さえも個性に思えたり、長年居住することで生まれる愛情は、なかなかに大きいものである。自分たちのライフスタイルを確立しているであろう、この夫婦が愛情たっぷりの我が家を手放すなんて、なかなか想像しがたいが、一体どうなる?

監督:リチャード・ロンクレイン
出演:モーガン・フリーマン

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『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』

2016年1月30日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

『アメージング・スパイダーマン』以来のアンドリュー・ガーフィールドの主演作。彼がもらう役は“巻き込まれ型”が非常に多いような気がするが、今回もそのよう。ミイラ取りがミイラになるような、「金のためならなんでもやる」と、自分が被害をうけた、最も憎む相手と同じ仕事を行う。お金があることが幸福であるのか? ラストにはハッピーエンドは待ち構えていないことは一目瞭然だが、さてこの家族の行き着く先は。

監督:ラミン・バーラニ
出演:アンドリュー・ガーフィールド

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それでは今週も映画三昧!

text by Qetic・Rina Kawarai