『レヴェナント 蘇えりし者』

4月22日(金)より全国ロードショー

おめでとう、レオ様!! そして『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』以来、待望のイニャリトゥ最新作! 今作は、森の中での復讐劇ということで、兎にも角にも注目したいのは、俳優陣の頑張りとカメラワーク。撮影は、『バードマン』からの続投となる、エマニュエル・ルベツキ。『ゼロ・グラビティ』から彼をチェックしている人は多いのではないでしょうか。ルベツキは、“映画館で観なければいけない映像”を撮ります。彼のカメラはとにかく、大画面で“体感”すべき。それは、まるでカメラそのものが生きているような動きです。テレビの画面では、その感覚的なものが伝わりにくい、だから皆さんにはぜひ映画館で観てほしい。そして、レオ様の演技は然ることながら、共演トム・ハーディにも注目。ただ個人的に好きなだけですが、彼は悪役が似合ってますね。別件になりますが、トム・ハーディが一人二役の新作映画も楽しみ!

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:レオナルド・ディカプリオ

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『山河ノスタルジア』

4月23日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

ceroの高城晶平もファンだという、『長江哀歌』や『罪の手ざわり』などの監督、ジャ・ジャンクーの新作。現代の中国に生きる人々を、時に貧しく、時に切なく描いてきた彼が、今作で初めて“現代”ではなく“未来”を描きました。ジャ・ジャンクー作品にはおなじみの、チャオ・タオが主人公の25歳から50歳までを演じていると聞いて、『青の稲妻』のツンとした可愛いらしいチャオ・タオの姿は、もう見れないのか…、と少しおセンチに。息子と母との深い絆に泣かされる一本です。

監督:ジャ・ジャンクー
主演:チャオ・タオ

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『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』

4月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

「アイヒマン」と名前を聞いただけで、反応できる日本人はどれだけいるのでしょうか? アイヒマンこと、アドルフ・アイヒマンは、ナチスの上官で、ユダヤ人の大量虐殺を指揮したとされる人物。そんな彼が終戦後、裁判にかけられます。これが有名な「アイヒマン裁判」。今作もこの裁判を描いています。何故、「アイヒマン裁判」が有名なのかを知るのには、『ハンナ・アーレント』を併せてみるのがおすすめ。真実を伝えることの難しさ、テレビの力や、メディアリテラシーなどを再び考えさせられます。

監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
主演:マーティン・フリーマン

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毎週金曜お送りしている、「アナタに送るオススメ映画」
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それでは今週も映画三昧!

text by Mara