悪夢か、淫夢か、現実か!? ここまで倫理観を破壊する映画が、かつて存在しただろうか――。ピンク四天王と呼ばれ、タガの外れた暴力とフェティシズム、鮮血と愛液の洪水をスクリーンに叩きつけてきた鬼才・佐藤寿保監督が、“眼球と幻肢”をテーマにした戦慄の日米合作映画『眼球の夢』を完成させた。
長編デビュー作『狂った触覚(激愛!ロリータ密猟)』(85)から一貫して“魔都”“浮遊”“純粋と狂気”“アウトサイダー”などのモチーフを執拗に描き続けてきた佐藤が、江戸川乱歩原作の『乱歩地獄/芋虫』(05)、谷崎潤一郎原作の『刺青 SI-SEI』(05)以来およそ十年ぶりにカルト脚本家・夢野史郎とのタッグで描き出すのは、初期作品からライフワークとして追い続ける“視線の暴力”。その根源である“眼球”を主題に産み落とされた本作は、観客の精神をも危険にさらす、ドグラ・マグラ真っ青の発狂必至のビザール・シネマだ!
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