常のドキュメンタリーとは一線を画したノン・ナラティブな手法で、独自の世界観を創成するアーティストの本質を描き出した、ジェフ・ミルズの初出演映画『Man From Tomorrow』がパリのルーヴル美術館でワールド・プレミア上映を開催!

今回パリ在住の文化ジャーナリスト、佐藤久理子さんが現地からホットなリポートをお届けします! さらにジェフ・ミルズ監修の元、日本のために特別に編集されたトレイラーも到着しました!

ルーヴル美術館プレミア上映レポート

つねづねジェフ•ミルズというミュージシャンは、DJという範疇を超えた全方位的アーティストと思っていたが、そんな彼の資質を証明するような興味深い映画が登場した。新作『Man From Tomorrow』のメガホンを握ったのはデトロイト•テクノ•シーンに精通し、音楽ドキュメンタリー『The Colours of Prism, the Mechanics of Time』を撮ったフランス人監督ジャクリーヌ•コー。彼女がミルズとコラボレーションを組み、アーティストとしての彼の世界を映像で表現した、エクスペリメンタルでポエティックなドキュメンタリーだ。そんな本作が世界で初めてプレミア上映されたのが、パリのアートの殿堂として知られるルーヴル美術館であるのも、そのクオリティを証明する。

去る2月2日、「アートに関する映画」をテーマにピーター•グリーナウェイやレベッカ•ホーンらの作品も出品されたフェスティバルの一貫として、ルーヴルで上映された本作は、ソールドアウトになる人気ぶりだった。ティーンから40、50代に至る幅広い客層も、ミルズの音楽ファンに留まらない訴求力を物語る。上映後のティーチインで彼は、「最初は意外なオファーに驚いた。でも監督と何度も話し合ううちに、音楽のフィーリングと映像の距離感を楽しめるようなユニークなものが作れるだろうと思った。結果にはとても満足しているよ」と発言。撮影までのふたりの会話はミルズのキャリアから信条、哲学にまで及び、その結果、クリエイティブなプロセスにおける精神性にフォーカスする作品となった。実際映画を観ると、そのアーティスティックな映像センスに驚かされる。これまでのミルズのインタビューを元にしたという彼の語りには深い考察が窺われ、それがミルズの音楽と、彼のシルエットを追うかのような隠喩的な映像と相まって実験的ドキュメンタリーとして出色なものになっているのだ。
 
そして今回、めでたくこの作品が東京と京都で上映されることが決定。なんと監督とミルズも合わせて来日し対談するというから、この機会を逃す手はない。ミルズの精神性を巡る音と映像の世界にぜひはまって欲しい。

佐藤久理子(文化ジャーナリスト パリ在住)

【Qetic独占】『Man From Tomorrow』トレイラー

Event Information

JEFF MILLS “MAN FROM TOMORROW” JAPAN TOUR

●名古屋公演
2014.05.02(金) @CLUB JB’S 名古屋
OPEN:23:00
DJ:JEFF MILLS、APOLLO(eleven.)
LIGHTING:YAMACHANG
SOUND DESIGN:ASADA

●大阪公演
2014.05.03(土) @LIVE & BAR ONZIEME
OPEN:21:00
DJ:JEFF MILLS、KEN ISHII、SEKITOVA、LOE、and more
VJ:COSMIC WORLD、KOZZE

●東京公演
2014.05.04(日) @AIR
OPEN:23:00
DJ:JEFF MILLS -Opening till Closing set-

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