優の加瀬亮が韓国の鬼才ホン・サンス監督とタッグを組んだ映画『自由が丘で』が、フランスで開催された<第36回ナント三大陸映画祭>で、グランプリにあたる「金の気球賞」を受賞した。この結果に加瀬は「最高です! 本当に嬉しいです」と喜びのコメントを寄せている。

『自由が丘で』は、加瀬演じる主人公が、思いを寄せる韓国人女性を追って訪れたソウルで繰り広げる恋模様を描いた作品。メガホンを取ったホン監督は、昨年『ソニはご機嫌ななめ』でグランプリ候補に挙げられており、今回、満を持しての受賞となった。

本年度のベネチア国際映画祭への正式出品を皮切りに、トロント、ニューヨーク、釜山など世界中の国際映画祭で上映され、高い評価を獲得してきた本作。ここに来ての最高評価に主演の加瀬も、「最高です! 本当に嬉しいです」と喜びを爆発させる。タッグを組む以前から監督のファンだったということもあり、「フランスでは前から大人気のホン・サンス監督ですが、この機会に日本でもぜひ、多くの方に知ってもらいたいです」と期待のコメント。「監督の作品は、観客一人一人の中にある豊かさをきっと拡げてくれることと思います」と語っている。

映画『自由が丘で』は来週12月13日(土)シネマート新宿ほかにて全国順次公開となる。初日にはホン・サンス監督も来日をし、加瀬亮と共に舞台挨拶を行なう予定だ。

自由が丘で

12月13日(土)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー

監督・ 脚本:ホン・サンス  
出演: 加瀬亮、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・ウィソン、チョン・ウンチェ、ユン・ヨジョン 
配給: ビターズ・エンド(C)2014 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.  
2014年/67分/韓国/ビスタ/カラー 

STORY:
思いをよせる年上の韓国人女性を追いかけて、ソウルへとやってきた男、モリ(加瀬亮)。しかし、彼女は見つからず、彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める。彼女を探して、ソウルの街をいったりきたり。同じゲストハウスに泊まっているアメリカ帰りの男(キム・ ウィソン)と仲良くなり、毎晩のように飲んで語らって。迷子になった犬をみつけたことで、カフェ「自由が丘」の女主人(ムン・ソリ)と急接近。ワインを飲んで良いムードに……。路地の多い迷路のような街で、時間の迷路に迷い込むモリ。モリは彼女に会えるのだろうか? モリにとっての本当の幸せとは……?