中島哲也監督最新作『渇き。』が、いよいよ6月27日より公開される。数々のCMや映画作品だけでなく、AKB48の“Beginner”のPVを手がけるなど注目を浴びるクリエイターである、中島監督の音楽センスは抜群! 前作『告白』ではレディオヘッドの幻の名曲“Last Flowers”を主題歌に、相対性理論のメンバーやくしまるえつこ&永井聖一が手掛ける新録曲、本国でブレイクする前のThe xxを起用するなど、洋邦問わず先見性に溢れた選曲だ。『渇き。』も中島監督の手腕にうならされる楽曲が勢揃いした!
映画『渇き。』ミュージック・リスト
●セザール・フラン – “Panis Angelicus”
●アントニン・ドヴォルザーク – “Song to the MOON”
冒頭からはセザール・フランの“Panis Angelicus”の美しい旋律が流れ、そのほかアントニン・ドヴォルザーク“Song to the MOON”と古典音楽を使用している。
●でんぱ組.inc – “でんでんぱっしょん”
本作の劇中歌に起用され、予告編やTVCMでも使用されているでんぱ組.incの“でんでんぱっしょん”。成績優秀、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の加奈子が失踪し、元刑事のロクデナシ親父・藤島は捜索するうちに、娘の本当の姿が明らかになるストーリーで、セーラー服を着た清楚で可憐な女子高生の姿から一変して、派手な格好で踊り狂うパーティで使われる。『渇き。』特別バージョンPVも公開され、加奈子の裏の姿が一部垣間見える。
●Trippple Nippples – “LSD”
エキセントリックなパフォーマンスが国内外で話題を呼んでいる東京出身のテクノポップユニットTrippple Nippples。でんぱ組.incと同様、若者たちがはっちゃけまくるパーティシーンで使用されている。
(C)2014「渇き。」製作委員会
●daoko – “Fog”
ニコニコ動画で注目されて15歳でデビューを果たした女子高生ラッパーdaoko。同級生たちが加奈子に憧れ惹きつけられるていくシーンで起用されており、独特で不思議な加奈子にまるでリンクするかのように使用されている。
(C)2014「渇き。」製作委員会
●近藤房之助 – “アイ・ラブ・ユー、OK(矢沢永吉カヴァー)”
●松田聖子 – “Sweet Memories”
●ディーン・マーティン – “Everybody Loves Somebody”
矢沢永吉の名曲“アイ・ラブ・ユー、OK”をブルース歌手・近藤房之助がカヴァー、松田聖子の“Sweet Memories”と、エンディングにはディーン・マーティンの “Everybody Loves Somebody”。誰もが聞き覚えのあるポップクラシックまで挿入され、その激しい振れ幅に加奈子の本当の姿が見え隠れする。
(C)2014「渇き。」製作委員会
また、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』『告白』と過去のすべての中島監督作品でサウンドトラックを手掛けたGRAND FUNK Inc.も参加し、EDMの享楽的なビードで盛り上げている。中島監督ならではの映像美、破天荒なストーリー展開はもちろん、音楽にもぜひ注目してほしい。
『渇き。』
6月27日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
出演:役所広司、小松菜奈、妻夫木聡、清水尋也、二階堂ふみ、橋本愛/國村隼/黒沢あすか/青木崇高/オダギリジョー/中谷美紀
監督:中島哲也
脚本:中島哲也/門間宣裕/唯野未歩子
原作:深町秋生「果てしなき渇き」(宝島社刊)
企画・製作:ギャガ リクリ
製作プロダクション:リクリ
配給:ギャガ
(C)2014「渇き。」製作委員会
ストーリー
元刑事のロクデナシ親父・藤島(役所広司)に離婚した元妻から連絡が入った。成績優秀なうえ、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したという。自分のせいで全てを失った男が、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うことに。娘の交友関係をたどって行く先々で、語られる「知らない加奈子像」に戸惑う藤島。想像を超えて肥大し、踏み入れるほどに見失う娘の正体。やがて藤島の激情は、果てしない暴走をはじめる―。