先日より話題となっているハリウッドの巨匠、マーティン・スコセッシによる「アベンジャーズ」シリーズを含むマーベル・スタジオ作品への批判について、ついにマーベル・スタジオ社長兼プロデューサーのケヴィン・ファイギが口を開き、その言動に注目が集まっている。
ケヴィン・ファイギ「(スコセッシの意見は)真実ではない」
インタビューに応えたファイギは、一連のスコセッシによる「(マーベル・スタジオ作品などの)スーパーヒーロー作品は感情的、もしくは精神的な経験を他人に伝えようとしている人間の映画ではない」という批判について問われると「それ(スコセッシの批判)は真実ではないよ。不適切だ」と真っ向から否定している。
「僕もそうだけど、マーベル・スタジオの作品に関わるスタッフのみんなは映画を愛しているし、映画を観に行くのも大好きだ。それにたくさんの人たちがいる映画館のなかで、共同体としての体験を観ることも大好きなんだよ」と、いかにマーベル・スタジオで働くスタッフたちが映画を愛しているかを力説している。
またスコセッシ監督の言い分について「誰しもが映画の定義を持っているし、誰もがアートの定義を持っている。それにリスクの定義だって持っているんだ。きっと何人かは(マーベル・スタジオの作品を)映画だって言わないはずだ。誰もが意見を言う資格があるし、何度もその意見を繰り返したっていい。その意見を1から10まで書き記してもいいんだ。そしたら僕は次に何が起こるかに注目するよ。ただそうした一方で、僕らは映画を作り続けるはずさ」と、感動するほどの映画愛とともに語っている。
ついに頂上対決を迎えるかに見えたこの騒動も、ファイギの素晴らしい映画愛を前に落ち着くことになりそうだ。彼の映画愛が知れ渡れば、これからもマーベル・スタジオ作品を応援する人が増えていくはずだ。