「女性になりたい男」と、その恋人のラブストーリーを描いた『わたしはロランス』が、新宿シネマカリテで9月に公開される。

本作の監督は6歳で子役としてデビューし、これまでに制作した作品が全て<カンヌ国際映画祭>に出品されたと言う実力を持つカナダ人監督グザヴィエ・ドラン。弱冠23歳の彼による本作は、メルヴィル・プポー演じる「女性になりたい男」ロランスと、その恋人フレッドの歩む長い年月を描いたラブストーリー。昨年度の<カンヌ国際映画祭>ある視点部門に正式出品され、高い評価を得た。

モントリオール在住の国語教師ロランスは、恋人のフレッドに「女になりたい」と打ち明ける。それを聞いたフレッドは、ロランスを激しく非難するも、彼の最大の理解者であろうと決意する。あらゆる反対を押し切り、自分たちの迷いさえもふり切って、周囲の偏見や社会の拒否反応に果敢に挑む長い年月。その先に待ち受けるのものとは? 10年にわたる強く美しく切ない愛を描く本作は今秋1番の期待作だ。

わたしはロランス

2013年9月、新宿シネマカリテほか全国順次公開

監督:グザヴィエ・ドラン
出演:メルヴィル・プポー、スザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ
(2012年/168分/カナダ=フランス/1.33:1/カラー/原題:Laurence Anyways)