世界屈指のアーティスト・シーア(Sia)が初監督を務め、オリジナル楽曲でカラフルに彩るポップ・ミュージック・ムービー『ライフ・ウィズ・ミュージック』が2022年2月25日(金)より全国公開を迎える。今回は本作の公開に先駆けて、“超一流クリエイター”シーアの魅力をおさらい!

『ライフ・ウィズ・ミュージック』で初監督のSiaの魅力をおさらい!

ステージでは素顔を見せない“顔なきポップスター”として、世界的注目を集めるシンガーソングライター・シーア。楽曲はもちろん、パフォーマンスやMVに見られる卓越したセンスに定評がある彼女が、初の映画監督を務める。原案・脚本・製作も手掛けた本作のベースとなるのは、自身の実体験だ。愛すべき友人、音楽と共に多くの苦しみを乗り越えてきた彼女の半生を主人公ズーに託し、“愛する”ことを学び、居場所や明日への希望を見出していく感動のドラマを珠玉のミュージックシークエンスで描いている。

主人公・ズーを演じるのは、ケイト・ハドソン。周囲の人々との関わりの中で“愛”を知っていく、孤独な女性を全身全霊で熱演し、第78回ゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門で最優秀主演女優賞にノミネートされている。シーアにとっての“救い”である音楽そのものをイメージした、イマジネーション豊かな自閉症の妹・ミュージックを演じるのは、シーアの楽曲“シャンデリア”のミュージックビデオで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラーだ。ズーに優しく寄り添う隣人・エボ役には、大ヒットブロードウェイミュージカル『ハミルトン』でトニー賞最優秀ミュージカル俳優賞に輝いたレスリー・オドム・Jr.が起用されている。Sia自ら才能に惚れ込みキャスティングした実力派キャストたちが脇を固める。

今や“顔なきポップスター”として世界の一線で活躍するシーアだが、一躍有名となったのは『1000 Forms of Fear』のアルバムをリリースした2014年頃から。母国のオーストラリアやカナダの音楽チャート1位はもちろん、初の全米チャート1位も記録。シーアを語る上で欠かせない代名詞になった名曲“シャンデリア”は全世界59カ国のiTunesソングス・チャートや米ビルボード誌が選ぶ『2014年ベスト・ソング10曲』で1位に輝き、大スターへと駆け上がった。一方で、シーアは“シンガー”だけではなく、さまざまな領域において“超一流のクリエイター”としても活躍している。

ハスキーで力強い歌声が魅力的でシンガーとしても大成功を納めているシーアだが、デヴィット・ゲッタ(David Guetta)とのコラボ曲“タイタニウム”(2011)をはじめ、リアーナ(Rihanna)の“ダイアモンズ”(2012)、フロー・ライダー(Flo Rida)との“WILD ONES / 俺たちワイルド・ワンズ”(2012)、ビヨンセ(Beyoncé)の“プリティ・ハーツ”(2013)など、数多くのトップアーティストの楽曲を手掛けてきた。“タイタニウム”はイギリスで1位、アメリカで3位、カナダで10位以内などのヒットチャートへランクインし、世界各国で大ヒットを記録。“ダイアモンズ”でも全英シングルチャートで1位、全米のBillboard Hot 100で1位にランクインし、リアーナ最大のヒットを生み出すなど輝かしい功績を残している。

音楽アーティストにとっては頼れるヒットメイカーでありながら、シーア自身の活動では、ビジュアルやクリエイティブで独自の世界観を披露し世界中を魅了している。しかし、曲制作に集中するためと、突然アーティストとしての活動を休止していた過去があり、有名になることと引き換えにプライベートを失ってしまった経験から、再開時には《顔を隠す》ことを決意。「プライバシーを守りたい」というポリシーがきっかけのアイデアだったが、白髪と黒髪のウイッグで顔を隠し表舞台に出るというエキセントリックなビジュアルでのプロモーションは大きな話題を呼んだ。

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2020 PHOTO CREDIT TONYA BREWER

さらに、共同監督として自身のミュージックビデオも数多く手掛けている。特に2014年に発表された“シャンデリア”のミュージックビデオは、当時12歳にして圧巻のパフォーマンスを見せた、マディ・ジーグラーが肌色のレオタード姿で踊り続ける独創的な演出が世界中で好評を博し、グラミー賞「最優秀短編ミュージックビデオ賞」や、MTV Video Music Awardsで「最優秀ビデオ賞」「最優秀振付賞」にノミネートされ、後者を受賞。マディはその後もシーアのミュージックビデオに度々登場し、シーアのアイコン的存在となった。マディとの運命的な出会いについてシーアは「魂を揺さぶるパワフルな愛を感じる。マディに会ったときに感じたのはそれよ」と語っており、マディに対するシーアの気持ちとふたりの信頼関係がうかがえる。

そんなマディというかけがえのない存在とともに満を持して挑んだのが、彼女の実体験を基に作り上げた映画作品『ライフ・ウィズ・ミュージック』だ。シーアは「私はキャリアを通して、芸術と商業の間の境界線を模索してきた。芸術の目的は、感情を生み出し、見る人が自分の経験や人生を歌や映画に投影し、スクリーンに映るものを通して、自分の悲しみや喜びに触れることができるようにすることだから」とコメントしており、これまでの経験の集大成ともいえる本作に期待が高まるばかり!

また、主演のケイト・ハドソンは「表現したいことが明確で、フットワークが軽く、妥協がない。だから私たちも本物のライプアートに参加しているんだという気になれたのだと思います」と彼女の監督ぶりを絶賛している。シーアの頭の中のビジョンをそのままに表現したポップでハイセンスな音楽シーンはもちろん、シーア自身を投影したズー(ケイト・ハドソン)、存在そのものが救いとも言える音楽=ミュージック(マディ・ジーグラー)、シーアを支えている“愛する人々”の存在をアパートの隣人・エボ(レスリー・オドム・Jr.)に重ね合わせ、彼女の人生を反映した物語に。カルチャーシーンの最前線で活躍を続けるシーアが新たに生み出したこの世界観は、いままでにない”クリエイティブ“的な視点と、新しい刺激“を与えてくれるはずだ! 愛と希望と驚きに満ちた新体感ポップ・ミュージック・ムービー『ライフ・ウィズ・ミュージック』をぜひ劇場で堪能してほしい。

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映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』特報【2022年2月25日(金)公開】

INFORMATION

ライフ・ウィズ・ミュージック

ケイト・ハドソン主演の『ライフ・ウィズ・ミュージック』で初監督!Siaの魅力をおさらい film211224_lifewithmusic_8

2022年2月25日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

監督・製作・原案・脚本:シーア

キャスト:ケイト・ハドソン(『あの頃ペニー・レインと』)、マディ・ジーグラー(Sia「シャンデリア」MV)、レスリー・オドム・Jr.(ミュージカル「ハミルトン」)

原題:MUSIC/2021/アメリカ/107分/カラー/シネスコ/DCP/5.1ch/字幕翻訳:原田りえ/監修:山登敬之 【G】

配給:フラッグ

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