世界的シンガーソングライター・シーア(Sia)が初監督を務め、オリジナル楽曲でカラフルに彩る新体感ポップ・ミュージック・ムービー『ライフ・ウィズ・ミュージック』が、2月25日(金)より全国公開となる。本作の公開を記念して、2月13日に<登壇イベント付きプレミア上映会>が開催され、主題歌“Together”の日本版カバーソングアーティストを務める“ELAIZA”こと池田エライザが生歌で初披露した。
Sia初監督映画、第78回ゴールデングローブ賞ノミネート!
本作は、孤独で生きる希望を失っていたひとりの女性が、家族の存在や周りの人々の助けによって“愛する”ことを知り、居場所を見つける物語。孤独に生きる主人公ズー役は、代表作『あの頃ペニー・レインと』を筆頭に数々の話題作に出演する名女優ケイト・ハドソンが演じる。
本作では、「第78回ゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門」で最優秀主演女優賞にノミネート。また、イマジネーション豊かな自閉症の妹・ミュージックを演じるのは、Siaの楽曲“シャンデリア”のMVで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラー。そして、抜群の存在感でズーにとって“救い”となる重要な役を演じる。隣人・エボ役には、大ヒットブロードウェイミュージカル『ハミルトン』でトニー賞最優秀ミュージカル俳優賞に輝いたレスリー・オドム・Jr.が登場。
ELAIZA(池田エライザ)「パニックになりました(笑)」
<登壇イベント付きプレミア上映会>ではELAIZAが登壇。女優業に限らず映画監督、モデル、アーティストなど幅広いフィールドで才能を発揮しているELAIZAは、兼ねてよりSiaの大ファンだったと明かしており、「オファーが来た時は、『あのSiaの曲を私が歌うんですか⁉ いったいこの人達は何を言っているんだろうか』とパニックになりました(笑)」と、憧れのアーティストの作品に関わることができることに驚きを隠せなかったというが、「映画を観させていただいて素晴らしかったので、ぜひ参加させていただきたいと思いました」と当時の驚きを明かした。
また本作ではドラマシーンに登場人物の心情を表現したカラフルでポップな音楽シーンが自己完結型のMVとして差し込まれ、これまでにない構成の音楽映画となっている。そんな本作についてELAIZAは、「アーティストが監督したという先入観が一切なくなるほど素晴らしい映画。ふとした瞬間に思い出して胸が熱くなったり、急ぎ足で生活していて見逃しそうな、日常の中のささやかな尊いものに改めて気付かせてくれた」とコメント。
「愛」が大きなテーマとなっている本作にちなみ、ELAIZA自身が“愛されている”と気付いた瞬間についての質問には、「愛されているなと気付くには案外時間差があるのかなと思っていて。大人になって昔できなかったことができるようになった瞬間があった時に、ふと小さいときに親が言ってくれていた言葉がよぎったりすると、『ああすごく愛されていたんだな』と感じますね。その時は分からなくても、言葉や愛情は脳や身体に残り続けるのかなって思います」と語った。
また、監督のSia自身がアルコール依存症に陥り、自殺を試みるほど絶望した過去から“音楽と愛すべき友人”によって救われたというエピソードから、ELAIZAが救われたものについて聞かれると、「やっぱり家族ですかね」と即答。「母はとてもたくましいので、中学生の時は弱音を吐くと『くだらないこと言わないで』と言われて『厳しい!弱音ぐらい吐かせてよ』と感じていましたが、今思うと『そんなこと言ってないで前向いて頑張りなさい』という愛情も込みだったのかなと。自分の中のささやかな幸せは家族と共にあるのかなと思います」と、自身の家族への深い愛情を見せた。
そして、ELAIZAにとっての“人生に欠かせないもの”を聞かれると、本作のタイトル『ライフ・ウィズ・ミュージック』にちなんで、「ライフ・ウィズ・キャット・ウィズ・パラキート(インコ)です。」と今ともに生活している“家族”である愛猫とインコへの愛情を込めて答えた。
ELAIZA(池田エライザ)が生歌唱!
そして、イベントの最後には話題のカバーソング・本作の主題歌“Together” Japanese coverを生歌で初披露。歌唱後には、「歌っている日本語の意味からかけ離れないように、なるべく愛情をしっかり込めてがむしゃらにやらせていただきました」と感想を語り、「日本語が持つ魅力・やさしさとか気遣いとか音の柔らかさとかにすごく感動しましたし、最後に、「きっと皆様にとって大切な映画になる気がしています。私にとって、とっても大切な映画になったからです。私は映画館というものが大好きで、自分がまた何か新しいものに出会えるんではないのかとワクワクするのが好きで、本作では気持ちの部分でも映像面でも表現というところでも、皆様をきっと前向きな気持ちにしてくださったり、音楽のパワーを感じていただけたりするんじゃないかなと思います。ぜひ、登場人物達に心を重ねながら観てください」と締めくくり、大きな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。
「第78回ゴールデングローブ賞」最優秀作品賞にもノミネートされている映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』は、2月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。ぜひ新感覚なポップ・ミュージック・ムービーを体感してほしい。
映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』特報【2022年2月25日(金)公開】
INFORMATION
『ライフ・ウィズ・ミュージック』2月25日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
監督・製作・原案・脚本:シーア
キャスト:ケイト・ハドソン(『あの頃ペニー・レインと』)、マディ・ジーグラー(Sia「シャンデリア」MV)、レスリー・オドム・Jr.(ミュージカル「ハミルトン」)
原題:MUSIC/2021/アメリカ/107分/カラー/シネスコ/DCP/5.1ch/字幕翻訳:原田りえ/監修:山登敬之 【G】
配給:フラッグ 公式Twitter/Instagram:@lifewithmusicjp #ライフウィズミュージック
©2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.
【STORY】
アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受け、孤独に生きるズーは、祖母の急死により長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージックと暮らすことに。頭の中ではいつも音楽が鳴り響く色とりどりの世界が広がっているが、周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れるズー。そこへアパートの隣人・エボが現れ、優しく手を差し伸べる。次第に3人での穏やかな日々に居心地の良さを覚え始めたズーは、孤独や弱さと向き合い、自身も少しずつ変わろうとしていくが……。