TwitterなどのSNS上で人気を集める映画通の都内在住の20代OL、mai。「女性たちの気分がアガる事」を常に考え、映画以外にもファッションや音楽、韓国カルチャーについてSNSで発信しています。普段は企業に務めるOLでありながら、Twitterのフォロワー数は8000人を超え、独特な言葉選びのセンスから人気を博しています。
最近は朝晩も冷えこみ、冬が近づいてきたなあなんて感じますよね。そんな彼女が今回、「冬に観たくなる映画」というテーマで「ラブストーリー」、「ミステリー」「ラブコメ」など異なるジャンルの映画3選を紹介してくれました。映画通の彼女がおすすめしてくれた映画を観て、季節感を味わってみてくださいね。
映画通maiが選ぶ、冬に観たくなる映画3選!
キャロル(原題:Carol)
1952年、クリスマスのニューヨークが舞台。デパートで臨時アルバイトをしているテレーズ(・ベリベット)が、娘のプレゼントを探しに現れたキャロル(・エアード)と出会い恋に落ちます。
冷たく煙草を吐くキャロル、息を飲むような眼差し、ふたりの仕草一つ一つが美しく、冬の訪れを愉しむように惹かれ合い、心を撃ち抜かれたように愛し合う、そんな大人の女性同士の恋愛を描いています。
ストーリーの中盤からはまるで二人の逃避行を覗いているようで、心の繋がりって何がきっかけで深まるか分からないし、それが愛でも友情でも、お互いをどうしようもなく求める姿は美しい……と溜息が出てしまいます。
クリスマスに見たくなる、ロマンチックな作品です。
ノクターナル・アニマルズ(原題:Nocturnal Animals)
アートギャラリーのオーナーをしている女性の家に、20年前に別れた元夫から離婚後の悲惨な人生を綴った小説の原稿が届きます。
新しい夫との関係が冷め切っていて、立場やプライドから強く生きていた女性の鎧が、復讐とも呼べる元夫の小説を読むにつれてどんどん破壊されていく……弱さや醜さや孤独が浮き彫りになって、もう戻れません。
デザイナーのトム・フォードがこの映画の監督で、インテリアやファッションなどどこを切り取っても芸術作品のようです。冬を彩るような主人公のエイミー・アダムスのメイクが素敵で、赤リップにスモーキーなアイメイクがこの作品に合うミステリアスな美しさを引き立たせています。
真冬に見たくなる、ミステリー映画です。
text by mai