近年一大ジャンルとなっているのが「アメコミ映画」。MARVELコミックやDCコミックスを原作とした映画は大ヒットを連発し、ついにはアカデミー賞候補にもなるまでに。そして犯罪劇風アメコミ映画、超常スリラー風アメコミ映画、西部劇風アメコミ映画などテイストは多岐に渡り、またそれぞれがそのジャンルの最高峰のおもしろさなのだからたまらない。2019年もアメコミ映画を軸に映画ライフを送れば、最高のエンタメを享受できるはず。そこで2019年のアメコミ映画をザザッと紹介していこう。

アクアマン

アトランティス帝国の元女王アトランナと人間の父との間に生まれ、海に住む生物とのコミュニケーション能力を持つアーサー・カリー/アクアマン(ジェイソン・モモア)が、人類存亡の危機に立ち向かう海洋SFアクション。DCヒーローが集結した『ジャスティス・リーグ』でも活躍したアクアマンの単独映画で、「水中のスター・ウォーズ」と称される想像力溢れる水中バトルの連続。『ダークナイト・ライジング』を超えてDC映画ナンバーワンの世界興収を記録し、早くもジェームズ・ワン全権委任での続編始動もアナウンスされた。日本公開は世界の中で遅く、待ちに待った公開という感じだが、2019年最初のアメコミ映画にふさわしい超大作、と前向きに捉えて、世界を巻き込むアクアマン・フィーバーを体感しよう!

スパイダーマン:スパイダーバース

スパイダーマン映画で初となるアニメ作品。時空が歪められ、並行世界で活躍するさまざまなスパイダーマンが集結。スパイダーマンになりたてで能力のコントロールもできない少年マイルスが、多くのスパイダーマンたちに支えられながら成長していく姿を描く。斬新な映像や音楽、エモーショナルなストーリー、ディープなファンから初スパイダーマンでも楽しめる仕掛けなど見どころ豊富。アニメ作品ということ、MCU版スパイダーマンとの共存など不安要素もあったが、蓋を開けてみれば過去最高のスパイダーマン映画という絶賛評の嵐で、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞にも絡む奮闘を見せている。

キャプテン・マーベル

『アイアンマン』以降、同じ世界観を共有するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に連なる作品で、多くの謎を残したままの『アベンジャース/インフィニティー・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』を繋ぐ重要な1本として大注目されている。またMCU初の女性ヒーロー単独主演映画、1990年代を舞台に若き日のニック・フューリー、フィル・コールソンらの登場など、MCUファンは熱くなること間違いなし。記憶を失った状態でロサンゼルスのビデオショップに空から落下してきたキャプテン・マーベルに、彼女の記憶を狙った正体不明の敵が襲い来る。主演はオスカー女優のブリー・ラーソン。『ブラックパンサー』並みの社会現象化も期待されている。

シャザム!【仮!】

思春期まっただ中の少年ビリーは、ある日「シャザム!」と唱えると筋骨隆々のスーパーヒーローに変身する能力を与えられる。中身は少年のまま、突然魔術師に選ばれ救世主となることを余儀なくされた彼の運命は!?  これまでダークで重厚なイメージが強かったDC映画にあってコメディ路線に大胆にシフトした異色作。主演はザッカリー・リーヴァイ。マイティ・ソーの親友ファンドラル役では金髪イケメンっぷりが話題だったが、本作では笑えるマッチョヒーローに。悪役は『キングスマン』のマーリン役で知られるマーク・ストロング。DCエクステンデッド・ユニバースの1本ながら、独立作品としての性格が濃く、DC映画に新たな風を吹かせそう。

ヘルボーイ

第3のアメコミ出版社であるダークホースコミックスから出版されているマイク・ミニョーラ原作コミックの映画化。同社コミックには『300』や『シン・シティ』で有名なフランク・ミラー作品などがある。過去、ギレルモ・デル・トロ監督、ロン・パールマン主演で映画化されたが、今回はNETFLIXドラマ『ストレンジャー・シングス』のホッパー所長役で人気のデヴィッド・ハーバーを主演にリブート。人間に育てられた悪魔の子・ヘルボーイと、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じる血の女王ニムエの戦いを描く。監督は『ゲーム・オブ・スローンズ』のニール・マーシャル。

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text by 鈴木 文彦