ポール・サルツマン(Paul Saltzman)監督によるドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』が、9 月23日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、新宿バルト9ほか全国順次公開となる、この度、その本編映像が解禁された。
貴重な資料と証言からビートルズのインド滞在を再考
1968年、全世界で最も有名なグループであるザ・ビートルズ(The Beatles)はガンジス川のほとりにいた。自分たちは何者で、どこに向かえば良いのか。人生の豊かさとは何かを求めるジョージの発案で、4人は超越瞑想運動の創始者であるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギー(Maharishi Mahesh Yogi)と出会い、インド北部のリシケシュにあるガンジス川を臨む丘の上のアシュラム(僧院)に招待される。この時、心の声の導きでこの地を訪れていたひとりの青年がいた。現在、映像制作者として活躍するポール・サルツマン監督だ。
本編映像③『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』
今回解禁された本編映像は、約半世紀の時を越えて、ポール・サルツマン監督が再びインドへと向かう様子が収録されている。監督のインド再訪に同行するのはザ・ビートルズ研究の権威マーク・ルイソンだ。ムンバイに到着したふたりはジョージがレコーディングを行ったスタジオがあった場所に立つ。マハリシの僧院があるリシケシュに向かう列車に乗り込むと、「彼らはだれの意見にも惑わされなかった。確かなセンスで自分たちの音楽センスを見極めそれが世界中で支持された。今も色あせないのは純粋で嘘がなく、そしてこれが最も重要な要素だが、人為的な部分がないことだ」と、今もなおザ・ビートルズが世界の人々を魅了し続ける理由を語る。
「ビートルズは何も説かなかった。メッセージを読み取ったならそれは思い込みだ。彼らは自分たちの音楽を作っていただけだからね、だがパワーをくれた。自ら考え表現する力を与えてくれた」と、自分たちの感性で数多くの名曲を通して、今も影響力を保ち続けている奇跡について彼は言及する。
インド滞在期にザ・ビートルズが作った曲は、公称30曲と言われているが、アップル関係者によると48曲という説もある。本編にはルイソンがジョン・レノン・ミュージアム(現在は閉館)のカタログを取りだし、ジョンが残したメモを確認する場面も。ポール・サルツマン監督とマーク・ルイソン、インドを訪れたふたりが何を発見するのか。この先は、ぜひ劇場で目撃してほしい。
『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』予告編
INFORMATION
ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド
監督・脚本・製作:ポール・サルツマン
ナレーション:モーガン・フリーマン
製作総指揮:デヴィッド・リンチ
出演:デヴィッド・リンチ、パティ・ボイド、ジェニー・ボイド、マーク・ルイソン、ルイス・ラファム、ローレンス・ローゼンタール、リッキ・クック、ハリプラサード・チョウラシア、デヴィアニ・サルツマン
2020 年/カナダ/英語/79 分/カラー/1.78:1/5.1ch
原題:Meeting The Beatles in India
字幕:大西公子
字幕監修:藤本国彦
配給:ミモザフィルムズ
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