今年2月に日本で公開され、多くの観客を魅了した映画『ミッドサマー』の監督を務めている稀代の名匠アリ・アスターが、先日アメリカ・カリフォルニア大学に登壇し、インタビューに答えた。その中で、ファンなら誰もが気になる新作映画について言及し、話題を呼んでいる。

『ミッドサマー』監督アリ・アスターが新作映画に着手!

2018年の『へレディタリー/継承』公開以来、ホラー・ファンのみならず、アカデミー賞受賞監督マーティン・スコセッシら多くのハリウッド製作陣を虜にしているアスターは、脚本執筆を終えたばかりだという最新作について語り、「悪夢のようなコメディ」であり「4時間超えで、R18」になることを明かしている。

アスター監督は自身の映画スタイルについても語り、自らを「ジャンル映画製作者」なだけであって、決してホラー映画監督ではない、と断言している。また『へレディタリー/継承』をホラーの一種と認識しているものの、『ミッドサマー』については何のジャンルに分類されるのかは「まったく見当が付かない」と話している。自身で監督した作品でありながら、ジャンルを特定して製作しているわけではないようだ。

監督は「映画のことばかり考えて続けている」とも語り、今後も映画を作り続けることを明言。彼は映画製作者を目指す生徒たちに、「僕はある意味で、自身のヒーローと対話することが衝動につながると思ってるんだ。成長して、多くの映画を愛して、できる限り深いレベルで、携わりたいと思う多くの映画監督を愛することだよ」と、激励の言葉を送っている。

『ミッドサマー』の全米での公開からわずか1年足らずというなか、すでに新作の製作に取り掛かっているアスター監督。彼の最新作を待ちわびているファンはきっと世界中にいるはず。今度はどんなおぞましい作品を見せてくれるだろうか? 最新作の完成が待ち遠しい!

『ミッドサマー』本国ティザー予告(日本語字幕付き)|2020年2月公開

『ミッドサマー』監督アリ・アスターがさらなる恐怖を作り出す!新作映画は「悪夢のようなコメディ」 film200608_midsommar_ariaster_main
Photo via Midsommar(Facebook)