『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督が、日本の運命を決した歴史的海戦を描いた映画『ミッドウェイ』。このたび、9月11日(金)の全国公開に先駆けて、エメリッヒ監督のインタビュー映像が解禁された。
『ミッドウェイ』ローランド・エメリッヒ監督のインタビュー映像が解禁
本作で映し出されるのは、第二次世界大戦中に行われたミッドウェイ海戦だ。激突したのは、日本とアメリカ。1942年、北太平洋のハワイ諸島北西のミッドウェイ島に、巨大な航空母艦、世界最大の大和を含む超弩級の戦艦、戦闘機、急降下爆撃機、潜水艦が出動した。そして戦場となった空中、海上、海中には、国を愛し、覚悟を持って戦った男たちがいた……。司令官たちの緊迫した頭脳戦、パイロットたちの壮絶な空中戦、彼らを船上から迎え撃つ決死の海上戦による運命の3日間。一体、何が彼らの勝敗を分けたのか……?
今回解禁されたのは、ハワイのプレミアイベント時に行われた、ローランド・エメリッヒ監督のインタビュー映像だ。エメリッヒ監督がいかに日本側の描写に力を注いだか、そして本作に込めたメッセージも垣間見える映像となっている。
豊川悦司、浅野忠信、國村隼といった日本人俳優を起用した経緯については、「僕たちは運が良かったんだ」とコメント。マーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』でもキャスティングを担当した、日本の女性プロデューサーによる紹介だったことを明かした。
しかし、言葉の問題は大きかったようで、通訳を必要とする会話に苦労したことを回顧。それでも、「素晴らしい経験だった。撮影の最後3週間は日本映画だったからね」と日本側をしっかりと描いている点を強調した。日本人俳優の演技については、「すばらしかった」、「アメリカで試写をした時、何度も耳にしたのは、日本人俳優たちを絶賛する声だった」と振り返った。
本作でもっとも苦労した点については、「何も実在しない映画だった」と述べ、現存するものが少なく、ほとんどのものを一から作った点を挙げている。また、視覚効果ショットは1500に及び、この種の映画としては膨大な数であることを説明。「どれも自然に見えなきゃいけない。この手の映画は視覚効果が悪いとダメだ」と、数々の大作を撮ってきたエメリッヒらしい、映像へのこだわりを熱弁していた。
そして本作の見どころについては、「スペクタクルであり、日米双方をしっかり描いている」と自信を覗かせ、最後は、「戦争に勝者はなく、敗者しかいない。戦争が再び起きてはならないと伝えたい」とコメント。20年間ずっと描きたかったという物語に込めたメッセージを語った。
なお、本作にはウディ・ハレルソンやパトリック・ウィルソン、デニス・クエイド、アーロン・エッカートなどの実力派俳優も集結。日本人キャストと共に、山本五十六、チェスター・ニミッツをはじめとした実在の人物を演じている。一大スペクタクル映像の第一人者であるローランド・エメリッヒが、20年に及ぶリサーチを経て鮮明に描いた『ミッドウェイ』にぜひご注目を。
映画『ミッドウェイ』ローランド・エメリッヒ監督インタビュー|“何度も耳にしたのは、日本人俳優たちを絶賛する声”
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INFORMATION
ミッドウェイ
9月11日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
監督・製作:ローランド・エメリッヒ
脚本:ウェス・トゥーク
製作:ハラルド・クローサー
キャスト:エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、マンディ・ムーア、デニス・クエイド、ウディ・ハレルソン
2019年/アメリカ/カラー/上映時間:2時間18分/配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
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